欠陥エアバッグ問題に揺れるタカタが、化学メーカーのダイセルと、エアバッグを膨らませるための基幹部品であるガス発生装置の事業で業務提携を検討していることが22日分かった。一連のリコール(無料の回収・修理)問題でタカタの経営は厳しさを増しており、提携を通じて事業の立て直しを急ぎたい考えだ。

 硝酸アンモニウムを使ったタカタ製のガス発生装置は、エアバッグの異常破裂の一因と指摘され、ホンダやトヨタ自動車などの自動車メーカーが今後、採用しない方針を相次いで表明している。

 このためタカタは、顧客離れが進む中、単独での取引の維持や拡大は難しいと判断したとみられる。

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