リオ五輪最終予選、日本の相手はイラクに決定…延長戦の末UAE下す | ニコニコニュース

 AFC U-23選手権カタール2016(オリンピック・アジア最終予選)準々決勝が23日に行われ、U-23アラブ首長国連邦代表(UAE)とU-23イラク代表が対戦した。

 2大会連続の五輪出場を狙うUAEは、ヨルダン代表やオーストラリア代表と同居したグループDを2勝1分けで首位通過。一方、3大会ぶりの五輪出場を目指すイラクも、得失点差で韓国代表を下回り2位となったものの、グループCを2勝1分けと無敗で突破した。

 最初に決定機を作ったのはUAE。18分、右CKをショートでリスタートすると、アブドゥラ・モフドが右足でクロスを供給。このボールにゴール前で反応したユシフ・サイードが身体で押し込もうとしたがシュートはクロスバーを叩き、さらに左ポストに当たる。こぼれたボールはゴールラインを割ったかに思われたが、GKがなんとか掻き出し、得点とはならなかった。

 イラクはポゼッションで上回るものの、UAEの激しいプレッシャーに苦しみなかなかチャンスをつくることができない。前半アディショナルタイムには右サイドでFKを得ると、フマム・タレクが左足でゴール前に放り込んだが、DFに阻まれシュートにつなげることができなかった。試合は互いに無得点のまま前半を折り返す。

 後半も先に相手ゴールに迫ったのはUAE。51分、左CKを得ると、ハルファン・ムバラク・アルシャムシが左足アウトにかけたキックで直接狙う。ゴール方向にカーブがかかったボールはGKの指先をかすめてクロスバーを叩いた。

 すると75分、UAEが先制に成功する。ショートカウンターで右サイドを抜け出したアルアクベリ・モハメドが右足でグラウンダーのクロスを送ると、DFアラー・アリ・ムハウィの足に当たったボールがGKの股下を抜けてネットを揺らし、オウンゴールとなった。ところがそのわずか2分後、試合は振り出しに戻る。イラクが自陣からロングボールを蹴り込むと、飛び出したGKの手前でDFがクリアミス。これを拾ったアリ・フスニが無人のゴールに流し込んだ。

 その後は両者譲らず、試合は延長戦へ突入する。

 延長戦で先にゴールを奪ったのはイラク。103分、ロングボールのこぼれ球をエリア手前で拾ったアミエド・アットワンがヘディングでDFラインの裏にパスを通すと、エリア内左でこれを受けたモハナド・アブドゥルラヒームが左足インサイドでニアサイドを抜くシュートを決めて、逆転に成功した。さらに延長後半アディショナルタイム4分、カウンターからエリア内に抜け出したアムジャド・アットワン・カディムがGKをかわしてシュートを沈め3点目を奪うと、試合はこのままタイムアップを迎えた。

 逆転勝利を収めたイラクは、26日に行われる準決勝でU-23日本代表と対戦する。

【スコア】


U-23アラブ首長国連邦代表 1-3 U-23イラク代表

【得点者】


1-0 75分 OG(アラー・アリ・ムハウィ)(UAE)
1-1 77分 アリ・フスニ(イラク)
1-2 103分 モハナド・アブドゥルラヒーム(イラク)
1-3 120+4分 アムジャド・アットワン・カディム(イラク)