武藤、開幕戦以来のスタメン落ち…マインツはいいところなく完封負け | ニコニコニュース

ハルトマンの得点を喜ぶインゴルシュタットの選手たち [写真]=Bongarts/Getty Images
サッカーキング

 ブンデスリーガ第18節が23日に行われ、インゴルシュタットと日本代表FW武藤嘉紀が所属するマインツが対戦した。武藤は開幕戦以来のベンチスタートとなった。

 リーグ前半戦を8位で終えたマインツは、16日にFW大迫勇也が所属するケルンと親善試合を行い、1-0の勝利を収めた。直近の2試合では未勝利に終わっているため、2016年の初戦でしっかりと白星を挙げ、上位に食らいつきたい。この日は前線に武藤ではなくジョン・コルドバを起用する布陣で臨んだ。

 序盤からホームのインゴルシュタットが押し気味に試合を進めたが、最初にチャンスを作ったのはマインツだった。17分、ユヌス・マッリがエリア内左に抜けだしたハイロ・サンペイロへスルーパスを出すと、ハイロがマイナスの折り返しを送る。エリア手前でリターンを受けたマッリが右足シュートで狙ったが、ここは味方のダニー・ラッツァに当ってしまい、チャンスを逃す形となった。

 一方、その後もペースを握るインゴルシュタット。19分、右CKを獲得すると、パスカル・グロスが左足でクロスボールを入れる。これをゴール前のマシュー・レッキーが頭で落とし、ゴール左手前のモリッツ・ハルトマンがヘディングシュート。しかし、ここはGKロリス・カリウスのビッグセーブに防がれてしまった。

 マインツは25分、ホジェルがクリアしたボールがゴール前で浮き上がると、エリア手前のユリアン・バウムガルトリンガーがこれを拾って右足ボレーシュート。しかし、ここはGKラマザン・エーズガンの正面だった。

 得点が動いたのは41分、グロスのシュートがシュテファン・ベルの手に当たり、主審はPKを指示。キッカーのハルトマンが落ち着いてゴール左下に決め、インゴルシュタットが先制に成功した。

 前半アディショナルタイム1分、マインツに同点のチャンス。マッリが前線のコルドバへパスを送ると、ヒールで落としたところに飛び込んだのはクリスティアン・クレメンス。しかし、ここはGKエーズガンの好セーブに阻まれてしまった。このまま1-0でインゴルシュタットがリードして前半を終えた。

 後半に入ってマインツがやや盛り返したが、なかなかシュートまで持ち込めない。マインツは71分にハイロを下げて武藤を投入し、反撃を試みる。さらに80分、クレメンスを下げてスアット・セルダルを投入したが、なかなかチャンスを作ることができない。

 84分、マインツがエリア手前左でFKを獲得。ラッツァが右足で直接狙ったが、ここは惜しくもGKエーズガンの正面だった。86分には最終ラインの裏に抜けだした武藤がGKと一対一になりかけたが、一緒に抜けだそうとしたコルドバがオフサイドポジションにいたとして、プレーが止められた。

 このままインゴルシュタットが1-0でマインツを下し、5試合ぶりの勝利で後半戦をスタートさせた。一方、マインツは3試合未勝利となった。なお、武藤は71分から出場し、試合終了までプレーした。

 次節、インゴルシュタットは敵地で日本代表MF香川真司が所属するドルトムントと、マインツはボルシアMGと対戦する。

【スコア】


インゴルシュタット 1-0 マインツ

【得点者】


1-0 41分 モリッツ・ハルトマン(PK)(インゴルシュタット)