​町工場が連携。新規事業に挑む | ニコニコニュース

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1月19日放送、「NHKニュース おはよう日本」(NHK)では、町工場の連携。茨城県立医療大学の對間さんが利用する医療実験器具は、茨城・日立にある町工場のグループ「GLIT」で作られた。GLITは顧客から共同で案件を受注し、必要な技術をもった工場を選んで製品を提供する仕組み。医療実験器具は金型製作の町工場が作り、製作する上での問題点は樹脂加工の町工場が解決するなど、連携を深めている。

町工場見本市2016には、さまざまな製品が出品され、町工場の技術や製品の展示を行った。その中でも目立っているのが樋口工作所のブースで、出品した製品は宇宙戦艦ヤマト。縮尺1/100、全長2.6メートルの縮尺で、ウォータージェットで航行もできるラジコンモデルだ。ほとんど遊びで作ったといい、技術力を訴求すると同時に、展示イベントでのアイキャッチの役目を果たす。転向も船体前後のウォータジェットスラスターで行い、推進はウォータージェットだ。なんと潜水機能も付いている。アニメさながらの勇姿を見ることができる。

茗荷谷のガレージを改装して工場にしているZMPでは、自動運転技術といった人が操作しなくとも走れる技術を開発している。通常、自動運転は位置を確認するのにGPSを使うが、ZMPが開発したSLAMという技術は、自動車に搭載したカメラやレーダーなどを用いて周りの状況を判定し、それを元に次にどう行動すべきか人工知能を使って判断する。山間部などGPSが使えない場所でも自動走行できるのが大きな強みだ。2014年にアメリカの半導体大手インテルと資本提携し、コマツやソニーなども立て続けに出資や共同開発をすると発表している。

笠原スプリング製作所では、手のひらで使えるてのひらトングを作った。リーマン・ショックで主力製品だった板バネの売上が激減したことで時間ができ、新規開発に乗り出したのだ。デザイナーとコラボして作った手のひらトングは、最初は線と線でものをはさ生むため製作は困難を極めた。だが新しい技術を身につけて作った製品が大ヒット。発売3年で板バネをしのぐ主力製品へと成長した。見る人が見れば、作ることの難しさを評価してもらえるらしい。パリのセレクトショップにも置いてもらったことがあるほど、高い評価を受けている。