「痴漢抑止バッジ」のデザイン決定 痴漢被害に悩む女子高校生が考案したバッジが大きな支援の輪に | ニコニコニュース

支援者投票で1位になったデザイン
ねとらぼ

 クラウドワークスで公募していた「痴漢抑止バッジ」のデザインが決定した。もっとも投票を集めたのはピンク色をベースにウサギと手錠のイラストを配し、「痴漢は犯罪です」「私たちは泣き寝入りしません」とかわいらしくも意思表示を強く押し出したデザインとなっている。

【プロジェクトの元となった女子高生が考案した当初のバッジ】

 通学電車内で痴漢被害にあっていた都内在住の女子高生が、母親と一緒に考案した痴漢抑止バッジを身につけることで、毎日のように受けていた痴漢被害がなくなったという事例をもとに、「STOP 痴漢バッジ プロジェクト」が始動。クラウドワークスとサーチフィールドが痴漢抑止活動センターと連携して、2015年11月よりクラウドワークスで缶バッジのデザインで公募し、バッジ製作資金や普及活動に於ける支援者の募集をFAAVO東京23区で行っていた。

 全国から443作品のデザイン提案が集まり、クラウドファンディングの支援者は179人、支援金は98万7000円(2015年1月現在)に達している。今後は3月から支援者へのバッジ送付を開始し、痴漢抑止のためのセミナーなどを開催。学校への配布なども行うとしている。また、支援が150万円に届いた場合、東京と大阪の2都市で、各494個(「抑止」にちなんで)の配布イベントも開催する予定とのこと。

 投票の結果、1位に選ばれたのはタケルノミコトさんが制作したデザイン。作者自身も痴漢被害にあった経験があり、このバッジによって被害者本人だけではなく、社会全体で痴漢について考えるきっかけづくりができると感じたとのこと。