『黒い砂漠』ついにウォーリアの時代が到来!? 覚醒武器が実装される大型アップデート“戦士の目覚めと天空の女王”リポート | ニコニコニュース

文・取材:ライター カール大島

●ついに“覚醒武器”がきた!

 ゲームオンが運営中の基本無料で遊べるPC用MMORPG『黒い砂漠』。2016年1月27日に“覚醒武器”システムや新ワールドボスの追加に加え、多岐にわたるシステム改良&調整が行われるアップデート“戦士の目覚めと天空の女王”が実施される。

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 実装に先駆けて“覚醒武器”と新ワールドボスを体験できる機会に恵まれたので、プレイリポートを掲載! なお、掲載する情報は開発中のもののため、実装時に変更となる可能性があることに留意してほしい。

●今後、ウォーリアに近づくのは厳禁に?

 “戦士の目覚めと天空の女王”で追加される目玉のコンテンツは、“覚醒武器”システムと新ボス“カランダ”のふたつ。このほかにも多岐にわたってシステム変更が行われるが、この2種に関してのみ言えば、ゲームをかなりやり込んだ人(おもにレベル56を超えたプレイヤー)向けのコンテンツとなる。そのため、今回の内容はある程度知識がある人向けの解説となる。まだ始めたばかりのプレイヤーは、今後目指す目標として覚えておいてほしい。

 まずは“覚醒武器”について。これはレベル56以上のキャラクターのみが装備できる新しい武器だ。情報自体はかなり前の時点で判明していたため、この武器を使えるほどのプレイヤーにとっては待望のコンテンツとなるだろう。

 覚醒武器はこれまで使用していた通常の武器とは異なり、外見はもちろんのこと、装備すると使えるスキルやモーションなどがすべて切り替わるのが特徴。レベル56になり、闇の精霊から受注できる専用のクエストをクリアーすれば装備でき、戦況に応じて通常の武器からウェポンチェンジ(武器切り替え)をして戦える。

 なお、覚醒武器は通常の武器と同様に、クラスごとに装備できるものが異なる。今回実装されるのはウォーリアの覚醒武器・大剣だ。

 ウォーリアの覚醒武器は「かつての戦争で存在したゴイェン傭兵団の兵長・ゴイェンが使用していた大剣を探す」というバックストーリーを追って、各地でクエストを進めていけば使用可能となる。

 実際に大剣を使ってみたところ、一撃の威力が高く、ウォーリアが苦手だった集団戦を補える攻撃範囲が広いスキルが強力なのが第一印象だ。

 スキルの詳細を確認してみると、中にはダメージ1661%×3打撃&命中力25%&打撃時100%クリティカルという“効果・相手は死ぬ”といっても過言ではないものも確認。また、一定時間移動・攻撃速度を上昇させるバフや、相手との距離を一気に詰めるスキルも存在し、これまでウォーリアに足りなかった部分を補うには十分の能力だ。

 弱点といえば、1回の攻撃モーションが長く、スキルで消費するFPが極端に多いこと。戦闘では、覚醒武器専用のFPを回復するスキルや、ウェポンチェンジを駆使して、いかにFPを保ったまま攻撃し続けるかがポイントになるだろう。

 これまではターゲットに接近すること自体が難しかったウォーリア。1月27日以降はダッシュスキルを駆使して一気に間合いを詰めて相手を薙ぎ払う、まさに“戦士”として活躍するクラスに覚醒する。とくに、同じ近接戦闘を生業とするブレイダーやツバキにとっては天敵になるのは間違いないので、対処方法をしっかり考えておきたい。

 なお、すでに韓国ではソーサレス、レンジャーの覚醒武器が実装済み。日本でもそう遠くないうちに、ほかのクラスのぶんも追加されると予想できる。ウォーリア以外のプレイヤーも、いまのうちに経験値やスキルポイントを稼いでおこう。

●ハーピーの親玉は、とてつもなく強かった!

 クザカ、ヌーベルに続くワールドボスとして登場する“カランダ”は、デルペ騎士団城などで戦うハーピーの親玉。これまでのワールドボスと同様に、倒したときに総ダメージ数の多かったプレイヤーが報酬を入手でき、その中で稀に覚醒武器となる“ダンデリオン武器”が入った箱を獲得できるのがポイントだ。

 実際に戦ってみた感想を語ると、このカランダ、笑うほどに強い。冗談ではなく、戦っているあいだ、強すぎて手も足も出なかったために、取材陣は笑いっぱなしだった。

 そもそもひとりで戦うことが無謀だったのだが、それにしても強い。レベル56、防御力200以上と、能力的にはそこそこ高く、取材用に特別に強化されたキャラクターで挑んだ。しかし、カランダからの攻撃を喰らうと約3割、強力な攻撃になると6割程度のHPが一撃でなくなるのだ。普通のキャラクターなら、攻撃を喰らっただけで瀕死になるだろう。

 そして問題なのは、非常に広い攻撃範囲を持つ攻撃と、戦闘中にネームド(※)のハーピーを招集すること。

(※ネームド:“ハーピー護衛隊”といったように、名前の上に別名が書かれているモンスターのこと。通常の個体より、能力が数倍高く、特定のエリアやフィールドで稀に出現する)

 とくに、ハーピー招集に関しては、無数のハーピーがどこからともなく現れ、こちらをガスガスとついばむため、瞬間ポーションをいくら飲んでも、ひとりでは回復が追いつかない状態に。なんとか乗り切ったとしても、また新たなハーピーが招集されるためにキリがない。無数のハーピーに追い回され、捕まり、ついばまれて死ぬというさまは、なんだか本物の鳥に襲われているような感覚だった。

 しかも、同席した運営スタッフさんによると「これ、テスト用で少し弱いんですよ」とのこと。この言葉を聞いた筆者は、もう倒せるビジョンが浮かばなかったのだが、きっと50人とか80人で挑めば10分ぐらいで倒せてしまうのだろう。きっと。

 飛行能力と非常に強力な攻撃に加え、召喚されたハーピーたちの対処と、これまでのワールドボスとは異なる立ち回りが要求されるであろうカランダ。装備やレベルをしっかり整えて挑み、強力な覚醒武器の入手を目指そう。……そして、無残に散った筆者の仇を取ってほしい。

●新しい精霊、かわいいです

 さて、今回のアップデートはこれだけではない。すべてのプレイヤーにとってうれしい、細かなシステム改良&調整に関しても、かなりのボリュームだ。ただ、その項目は多岐にわたっており、すべて紹介するのは不可能に近い。ここでは注目度の高いものをピックアップしてご紹介しよう。

 かなり便利になるものとしてはマップのUI変更が挙げられる。ほぼすべての項目が簡略化や位置調整され、非常に開放感のある画面になる。左上には拠点の検索機能を追加。拠点名、制作アイテム、目的名を入力すると、対象となる拠点が拠点リストに表示され、クリックするだけで、その場所までマップが移動してくれるのだ。今後は拠点をネットで検索したり、いちいちマップをスライドさせる必要がなくなるので、とても便利。

 続いて、筆者イチオシの改良となるのが、目的地までのルート案内表示の変更。これまで便利ではあるものの、少し味気ない矢印だったルート案内表示が、今後は矢印に加えて、エフェクト、妖精召喚、非表示の4つから設定で選べるようになる。とくに、妖精召喚はただルートを案内するだけでなく、妖精がふよふよと空中を漂うので、世界にマッチしつつ愛着がわく。実際に試してみて、好みのものに設定しよう。

 このほかにも多数の変更・改良が。たとえば、牛乳をアイテムとして獲得できる生活要素“牛の育成”。頭防具やマントのON・OFF。迷彩効果を持ったアバター着用時の味方が名前の確認を可能になる設定。通常エリアで自分だけ下着が見れるようになる設定。パーティー内でのアイテム分配方法の追加。行動力を“行動力ポーション”に変換するシステム。釣り苧専用装備・浮きの追加。釣れる魚の増加。ランタンに使うオイルをNPCから購入可能になるなどなど、気づかないようなところまで手が入っているのだ。

 また、パールショップにはウォーリア専用のアバターや全クラスぶんの砂漠用迷彩服アバターが登場する。

 覚醒武器が実装となるウォーリアはもちろん、ほかのクラスを使うプレイヤーにとっても大きな変化が訪れる2016年1月27日のアップデート。どんなところに追加・変更要素があるのか、いろいろ見て回ろう!

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