大学生ら15人が死亡した長野県軽井沢町のバス転落事故で、意識不明の重体となっていた男性(23)の意識が回復したと入院先の高崎総合医療センター(群馬県)が26日、明らかにした。

 長野県警によると、男性は東京都新宿区のアルバイト桑原和也さん。

 愛知県の実家で取材に応じた父親は、桑原さんは昨秋に早稲田大を卒業し、ゼミの友人らとツアーに参加して事故に遭ったと話していた。今春の就職は決まっているという。

 同医療センターの小池俊明救急部長によると、事故が起きた15日の搬送時から少しずつ意識が回復し、簡単な会話ができるようになった。