【ワシントン共同】世界銀行は26日、原油の平均価格が2016年も大幅に下落するとの試算を発表した。中国をはじめとする新興国の景気減速で需要が停滞する一方、産油国の増産で供給過剰懸念はしばらく続きそうだ。原油平均価格は14年の1バレル=96・2ドルから6割以上も下落することになる。

 石油輸出国機構(OPEC)内では財政の窮状を訴えるベネズエラが減産を決める臨時総会の開催を要請。ただ、地域の覇権をめぐりサウジアラビアがイランと断交。欧米の経済制裁が解除されたイランは輸出増に踏み切るなど、共同歩調は取りにくい。

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