「7秒黙る」話に引きつけられる魔法のルールの使い方 | ニコニコニュース

『「きちんとしている」と言われる「話し方」の教科書』(矢野 香著・プレジデント社)
プレジデントオンライン

入社3年以内に大きな差がつき、将来の道が分かれる時代になった。こんな時代だからこそ「きちんとしている」と、ミドルクラスだけでなく、エグゼクティブ、トップ層に評価されることの重要性が年々高まってきている。では、“きちんとしている”“できる社員”と言われるための最低限のポイントは何だろうか。エグゼクティブ、トップ層向け「スピーチコンサルタント」として活躍する元NHKキャスター17年のキャリアを持つ矢野香。「信頼を勝ち取る」話し方、行動の仕方を5回にわたってお届けする。

■強調したい言葉の前後に「間」をおく

話していて強調したい部分があったら、黙って間(ま)をおくと効果的です。

どれくらい間をおくのが最もよいかというと、7秒間です。

「3分の1と3倍の法則」と私が呼んでいるものがあります。

これはどんな法則かというと、話している人にとっては、黙っている“間(ま)”の時間は実際より3倍の長さに長く感じ、聞いている人にとっては3分の1に短く感じられるというものです。

たとえば5秒間黙っていると、話し手にとっては15秒以上黙っているように感じますが、聞き手にとってはほんの2、3秒にしか感じません。

間をおくのは、本来は一息、ワンブレス2、3秒がちょうどいいのですが、話している本人にとっては7秒くらいを意識しないと、ワンブレスになりません。

そこで、7秒の間をおきましょう。

間は、話しているフレーズの途中でも構わないので、強調したいときにとるようにします。

「ここだけの話ですが、(間)今日決めていただければ、(間)半額にいたします」というように、強調したい言葉の前後に、間をおくのです。

文の途中でも構いませんので、グッと黙ってみることが重要です。

私は、文の途中で黙ることを、「テンで黙る」と言っています。句読点の句点であるマル(。)ではなく、読点であるテン(、)で黙りましょうということです。そうすると、間(ま)のあとの言葉が強調されます。

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[きちんと会話のルール]強調したいときは、テンで7秒黙ると効果的

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※本記事は書籍『「きちんとしている」と言われる「話し方」の教科書』(矢野 香著・プレジデント社)からの抜粋です。