中井貴一、ユースケ&ピエール瀧との共演熱望も「失敗だった」と苦笑い | ニコニコニュース

場内を盛り上げた中井貴一、 ユースケ・サンタマリア、ピエール瀧
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人気作家・浅田次郎氏の小説をWOWOWが連続ドラマ化した「きんぴか」の完成披露試写会が1月27日、都内で行われ、主演の中井貴一、ユースケ・サンタマリア、ピエール瀧が舞台挨拶に出席し、丁々発止のやり取りで会場を盛り上げた。

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昭和任侠を地で行く元ヤクザ、政治家の罪をかぶった元秘書、安保法案に対しクーデターを起こした元自衛官の"悪党"3人が、自分たちなりの筋を通そうとする姿を描いたエンタテインメント作。WOWOWドラマ初主演を飾った中井は、「原作は20年以上前のものですが時代はめぐっていて、今の時代にも合うようになっている。社会派作品が多いWOWOWの中で、エンタテインメントを撮っても面白いと思った」と胸を張った。

元ヤクザという役どころには、「高倉健さんや菅原文太さんがやっていた、ヤクザ者というカテゴリがすっかり減ってしまった」とポツリ。それでも、「幅広いカテゴリでやれたらもっと面白いものができる。そういう意味でも、この作品は挑戦でした」と矜持をのぞかせる。また、撮影現場を見学した原作・浅田氏から「ヤクザが似合う」と太鼓判を押されたそうで、「ヤクザ役をやると、同級生からも『おまえらしい』と言われる。だから、僕の正体はやくざなんでしょう。任侠はあると思っています」と告白していた。

一方でユースケは、「WOWOWのドラマって、民放で再ドラマ化されることが多い。『下町ロケット』とか。今回もなる(再ドラマ化)と思います」と大胆発言し、「その時は全くこの同じメンツで。僕のところが『ココリコ』の田中直樹君になるとか、そういうのはやめてください」と続ける。さらに瀧が「民放でドラマ化する時は、僕の役は照英さんでお願いします」とたたみかけると、中井も「地上波では佐藤浩市、照英、ココリコ田中君で放送されると思います。その時はよろしくお願いいたします」と締めくくり笑いをさらっていた。

ユースケと瀧の軽口はとどまるところを知らず、間に挟まれた中井は顔を背けながら苦笑い。そして「この2人と共演することを、僕が熱望したんです。それでかなったキャスティングですが、ちょっと失敗だったかな!」とジョーク交じりに後悔の念をにじませると、ユースケは報道陣に向けて「(中井の発言に)せめて(笑)ってつけておいてくださいよ!」と呼びかけていた。

連続ドラマW「きんぴか」は、2月13日からWOWOWで毎週土曜午後10時放送。全5話で、第1話は無料放送される。