日銀本店に入る黒田総裁=29日午前
共同通信社

 日銀は29日、金融政策決定会合を開き、追加金融緩和策として、民間銀行が日銀に新たに預ける資金に年0・1%の手数料を課す「マイナス金利」の導入を初めて決めた。原油安で物価は伸び悩み、年明け以降の市場混乱で景気の先行き不安が強まっているため、金利を一段と引き下げる。2月16日から適用する。マイナス金利は副作用も大きく、デフレ脱却を実現できるか依然不透明だ。

 マイナス金利は、金融機関が日銀にお金を預けると手数料を取られることから、貸し出しを増やす効果があるとされている。日銀は2%の物価上昇目標の達成にめどが立たず、新たな手段を採用することにした。