タカタの高田重久会長兼社長
共同通信社

 欠陥エアバッグ問題に揺れるタカタの高田重久会長兼社長(49)が、大規模リコール(無料の回収・修理)問題による混乱の責任を取り、辞任する意向を固めたことが28日分かった。タカタは今後、リコール費用の拡大などで業績の悪化が避けられないため、トップ交代で経営体制を刷新し、自動車メーカーからの支援に理解を得たい考えだ。

 メーカー側には、29日に事業計画を説明する際にも、高田氏の辞意を伝える。

 タカタのエアバッグは日米を中心にリコールが5千万台を超える規模まで膨らみ、関連事故による死者は少なくとも世界で計10人に上っている。