関西電力高浜原発の中央制御室で、3号機の再稼働のためレバーを操作する運転員(左)=29日午後5時、福井県高浜町(代表撮影)
共同通信社

 関西電力は29日午後5時、高浜原発3号機(福井県高浜町)を再稼働させた。原子力規制委員会の新規制基準に適合した原発では九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)に次ぎ3基目。プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使うプルサーマル発電では初めての再稼働となる。安倍政権は安全が確認された原発の再稼働を進める方針で、2月下旬には高浜4号機が再稼働する見通しだ。

 高浜原発30キロ圏には福井、滋賀、京都3府県が含まれ、政府は昨年12月、広域避難計画を了承した。ただ、避難先も含めた全ての関係自治体が参加する訓練は行われておらず、実効性が懸念されている。