横浜市中区で昨年9月以降、中国出身の女性を狙った窃盗事件が相次いでいる。容疑者はアジア系外国人の女3人組とみられ、うち1人が「仙人の孫」「除霊ができる」などとだまし、現金を盗む手口を繰り返している。

 神奈川県警伊勢佐木署によると、川崎市に住む中国出身の女性(45)が26日、現金約150万円を盗まれた。女性は中区伊勢佐木町の商店街で、自称ベトナム人の女から「仙人がいる薬局を知らないか」と北京語で話し掛けられた。その後、合流した別の女に、「仙人の孫」を名乗る女を紹介された。

 自称「仙人の孫」から「あなたの息子の命に関わる何かが3日以内に起こる。財産をおはらいすれば救われる」と告げられた女性は、現金を袋に入れて用意。目を離した隙に、中身を水入りのペットボトルにすり替えられ、盗まれたという。