中南米で感染が拡大するジカ熱について、厚生労働省は1日までに、診断した医師に対して保健所への届け出を義務付ける感染症法の「4類感染症」に指定する方針を固めた。専門家会議での議論や意見公募を経て、蚊が活動を始める前の春ごろには指定したい考え。

 指定で全ての患者を迅速に把握、流行の監視を強化し、蚊の駆除などの対策に役立てる。

 ジカ熱はこれまで国内感染の報告はないが、2013年にフランス領ポリネシアのボラボラ島に滞在した男女と、14年にタイのサムイ島に滞在した男性の、計3人の日本人旅行者が国内で診断されている。

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