男性警部補(59)が取り調べ中に『ドラクエ』!? しかし「両さんみたいなもんか」「『ドラクエ』なら」と世間は寛大!? | ニコニコニュース

YouTube「星のドラゴンクエスト」第2弾プロモーション映像より。
おたぽる

 ブロックメイクRPG『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』が発売され、早くも「神ゲー」と騒がれている。また、2016年は初代『ドラゴンクエスト』登場から30年となる節目の年であり、さまざまな展開を予定。まだまだ、衰えることのない『ドラクエ』人気だが、『ビルダーズ』が発売となった1月28日、「警部補が仕事中に『ドラクエ』をやっていた」というニュースが報じられた。本来であれば、「何やってんだ!!」と世間がこぞって叩きそうな報せにも関わらず、意外なほどに穏やかだ。

 昨年10月、大阪府警西署の男性警部補(59)は、20代男性巡査長と猥褻物を販売目的で所持していた女性の取り調べを行っていた。といっても、仕事を全うしていたのは巡査長のみで、警部補は内規(内部だけの規則)で持ち込みが禁じられていたタブレット端末を使って、『ドラクエ』に夢中。3日間の取り調べで、計およそ3時間『ドラクエ』をプレイしたという。

 女性がそれに気づき、別の警察官に申し入れたことで発覚。警部補は府警の調査に対し、「(取り調べが)順調に進んでいたため、何もすることがなく暇だった」「暇つぶしでやっていた」と述べたそうだ。すでに本部長注意という処分は受けたようだが、国民の税金で給料が払われている身でありながら、注意だけというのは軽い気がする。これでは「税金泥棒!」と言われても仕方がない。

 しかし、この警部補に対し、「暇ならしょうがない」「これは許す」「時間の有効活用」「両さんみたいなもんか」「かわいい」と、世間は恐ろしく寛大。どうやら、「『ドラクエ』なら仕方ない」「事件は『ドラクエ』の世界で起きている」「自白するまで『ドラクエ』してていいよ」「『ドラクエ3』に並んだ人も、もう50代だろ」など、プレイしていたのが『ドラクエ』であることが許される理由のようだ。

 中には、「どの『ドラクエ』か教えてくれよ」「初代なら許す」「ビアンカなら釈放、フローラなら送検」など、プレイしていたものが、どれなのか気にする声も見られる。スマホやタブレットでできる『ドラクエ』は、初代~8のほか、『モンスターズ スーパーライト』『どこでもモンスターパレード』『モンスターズ WANTED』、そして『星のドラゴンクエスト』。警部補がプレイしていた日程は不明だが、当時配信されたばかりの『星の~』(配信日:10月15日)に没頭していたのではないだろうか。

 時同じくして昨年10月、アメリカでも似たようなことが起きている。フロリダ州パームビーチでひき逃げ事件が発生。しかし、保安官が現場に到着したのは、通報から40分も経ってからだった。原因は、通報を受けた保安官が、携帯ゲーム機のゲームに熱中していたため。その保安官は、通信業務指導官という高位の役職から降格されたという。

 さらに話を日本に戻して10月。埼玉県飯能市の市役所職員が、過去1年間、勤務時間内でスマホゲをしていたことが発覚し、懲戒処分を受けたというニュースが報じられた。この職員は、GPS機能を使った対戦型陣取りゲームをしていたのだが、ゲームの中でも飯能市市役所を守っていたことでも話題を呼んだ。なお、バレた理由は対戦相手による通報。

 つい最近、1月27日にもJR東日本の男性運転士が山手線を運転中、スマホでゲームの攻略サイトの動画を観ていたというニュースがあった。どの件についてもいえるが、子どもと一緒。ゲームをしていると童心に返ってしまうものなのだろうか。
(ゲームタイトルに関して、言及のない限りスクウェア・エニックス)