ゲーム愛に溢れたユーザー出展エリア『まるなげひろば』を見学してきた【闘会議2016】 | ニコニコニュース

文・取材・撮影:ライター 櫛田理子

●企画・準備・運営をユーザーにまるなげ

 2016年1月30日~1月31日、千葉・幕張メッセにて開催された、ゲーム実況とゲーム大会の祭典“闘会議2016”。会場の一角には、ユーザーによる展示・販売ブースの出展エリア“まるなげひろば”が設けられていた。

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 “まるなげひろば”とは、企画・準備・運営をすべてユーザーに丸投げしたエリアという意味なのだとか。今回ユーザーが出展していたのは、ゲームに関する「作ってみた」「やってみた」をテーマとした、展示・販売・体験ブースとのこと。ゲームキャラクターのバルーンアート展示や、ハンドメイドのゲームグッズ販売、『ワンナイト人狼』体験などなど、バラエティ豊かなブースでにぎわっていた。その一部をご紹介する。

■自宅に引きこもるNEETとサバゲー!? 『VS NEET』

 もっとも目立っていたのが、赤外線銃を使ったサバイバルゲーム体験ブース『VS NEET』だ。自宅警備のプロであるNEETを社会復帰させるべく、来場者が赤外線銃を携え、NEETの引きこもる自宅へ突入するという、ユーモアたっぷりの設定。安全でゴミの出ない赤外線銃を開発する“RED RAY JAPAN”と、コスプレなどの活動で知られる“自宅警備隊N.E.E.T.”のコラボレーション企画とのこと。2日間とも、参加希望者の長い列ができていた。

■来場者参加型ノベルゲーム制作体験“ノベじゃむ in 闘会議”

 “ノベじゃむ”とは、学生によるフルボイスノベルゲーム制作大会のこと。昨年夏に行われた“ノベじゃむ”で制作され、高評価を得た『ヒミツのおまじない』という作品は、現在Google Playで配信されているという。今回は、来場者に声優・イラストレーターとして参加してもらい、プログラミングやシナリオなどを担当する学生たちが、その場で新規のノベルゲームを仕上げていくという企画が展開されていた。2日間で200人もの来場者がボイス収録に参加したそうだ。

■ゲームコントローラーで演奏体験“なんかへんなもの演奏する”

 ゲームコントローラーを使ってゲーム音楽を演奏する体験ブースを出展していたのは、ニコニコ技術部で活躍する“へけけくん”と“nicobow”さんのふたり。MIDI-INを搭載した自作ファミコンカセットで、ファミコンから音を出すことのできる“ふぁみみみっでぃ”と、スーパーファミコン本体にマイコンを入れ、楽器として改造した“演奏できるスーパーファミコン2”を展示していた。楽譜にはAボタンや十字ボタンなどを現す記号が並び、その通りに入力するとおなじみのフレーズが演奏できるという楽しい体験に、記者もはしゃいでしまった。

■経験値稼ぎにもってこい!? 体感ゲーム『マドハンドたたき』

 もぐら叩きならぬ『マドハンドたたき』を出展していたのは“kazuki_masyu”さん。『ドラゴンクエストII』の魔王ハーゴンのコスプレをして、戦闘BGMをかけ、アナログな操作でマドハンドを次から次に湧かせていた。剣でマドハンドを叩きまくった参加者は、1回の戦闘で大量の経験値を得たことだろう!?

■実物大の大剣を構えて写真をパチリ! “Rare-works”

 実物大空想武器屋“Rare-works(レアワークス)”は、実物大の『ゴッドイーター』の神機などを展示。身長を軽く超える大剣は、持ってみるのも撮影するのも自由で、来場者は大喜びで写真を撮っていた。ブースで出迎えてくれたのは、『東方Project』の十六夜咲夜に扮したレイヤーさんだ。

■2時間ほどで遊べる自作TRPG・ミクロなTRPGコーナー

 自作のカードゲームなど、テーブルゲームの体験を受け付けるサークルもちらほら。テーブルトークRPGというと時間のかかるイメージがあるが、“ミクロなTRPGコーナー”では、キャラクター制作を含めて2~3時間で遊べる自作TRPGシステムを紹介し、体験プレイを受け付けていた。

■羊の毛刈りもおこなうリアル版マイクラ『つっつクラフト』

 5歳児の“つっつ”くんとお父さんが、『マインクラフト』関係の動画を公開している『つっつクラフト』。会場では、なんと現実世界で実際にクラフトした『マインクラフト』の羊毛ブロックを展示! 羊の毛刈りからはじめて、約1ヵ月半かけて作ったのだとか。ほかにも、サトウキビから作った砂糖や、小麦から作ったパンなどを並べていた。

■木のキューブで手作りしたマイクラのアクセサリー“□Coro□”

 “□Coro□”ブースでは、木のキューブで作ったピアスやイヤホンジャックなど、クリエイター“シェンナ”さん手作りのアクセサリーを販売。モチーフとなっているのは、『マインクラフト』のクリーパーやゾンビだ。取材したのは1日目の午前中だったが、すでに売り切れとなったアイテムもあるほど、好評を博していた。

■シオカラーズたちのペーパークラフト『くるみぎの紙研究所』

 ペーパークラフトや飛び出す絵本を制作している“くるみぎ”さんは、シオカラーズやガール、ボーイなど『Splatoon(スプラトゥーン)』のペーパークラフトを中心にお披露目していた。なお、任天堂の『Splatoon』ブースでも、彼が作った“イカちゃんハウス”が展示されていたそうだ。“イカちゃんハウス”とは、『Splatoon』を起動すると表示される部屋の絵を立体化したもの。

■ガールのゲソやエンダーアイ風のガラス細工“ガラス野郎”

 ガラス細工の制作動画で人気の“ガラス野郎”さんのブースには、女性のひとだかりが! 『マインクラフト』のエンダーアイ風のガラス細工や、『Splatoon』っぽいゲソのペンダントなどの展示、販売が行われ、複数購入している来場者も。“ガラス野郎”さん自身も、サインや交流を求められる人気ぶりだった。

 紹介したブースのほかにも、動画で有名な歌い手さんやボカロ楽曲のオリジナルCD販売や、バーチャルリアリティ体験など、さまざまな出展のあった“まるなげひろば”。ゲーム愛と手作り感に溢れ、まったり楽しめる空間であった。