人気沸騰中の国際派俳優ディーン・フジオカが主演する忍者アクション映画「NINJA THE MONSTER」が、2月20日から日本公開されることが発表された。海外市場向けに製作された今作は、昨夏にカナダで行われた第19回ファンタジア国際映画祭でワールドプレミア上映後、アジア数カ国での配給が決定。日本では未定となっていたが、NHK連続テレビ小説「あさが来た」などに出演するフジオカの大ブレイクを受け、"逆輸入"公開される運びとなった。
国際的に活躍し、アクションもこなせる俳優として白羽の矢が立ったフジオカは、「自分がやりたかったアクションもふんだんに盛り込まれており、公開を楽しみにしていたので、本当に嬉しいです」と喜びを語る。そして「この作品は、まだ物語の序章でしかない」としたうえで、「続編につながるように、みなさんぜひ応援よろしくお願いいたします」と呼びかけている。
松竹が若手人材育成を目的に発足した「ブルーラインレーベル」が、初めて海外マーケットを目指して製作。「太秦ライムライト」の落合賢監督がメガホンを取り、「超高速!参勤交代」の土橋章宏が脚本を手がけたほか、米ハリウッドから撮影・VFXスタッフが参加している。さらに放送中の月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」で存在感を放つ森川葵が、ヒロイン役に起用された。
映画の舞台は、幕府が「忍者禁止令」を発布した江戸時代。幸姫(森川)を連れて江戸に向かう長州藩一行の中に、忍であることを隠して同行する伝蔵(フジオカ)の姿があった。しかし一行は山中で謎の「もののけ」に襲われ、伝蔵と幸姫を残して全滅してしまう。何としても江戸へ向かおうとする幸姫を、伝蔵は命懸けで守ることを決意する。
「NINJA THE MONSTER」は、2月20日から東京・新宿ピカデリー、愛知・名古屋ミッドランドスクエアシネマ、大阪・なんばパークスシネマで1週間限定公開。また、第34回ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭(3月末にベルギーで開催)への出品も決定している。