【ワシントン共同】カーター米国防長官は2日、2017会計年度(16年10月~17年9月)の国防予算案についてワシントンで講演した。海洋進出を強める中国や4回目の核実験に踏み切った北朝鮮など五つの課題に直面していると指摘。「安全保障環境は過去25年間と劇的に異なり、新思考が求められている」と述べた。

 カーター氏は過激派組織「イスラム国」(IS)に代表されるテロの脅威も五つに含めた。これらの課題は陸海空における従来の軍事力だけでなく、サイバーや宇宙、電子技術分野の戦いも重要だと説明し、米国の国防の在り方が根本的な転換期を迎えているとの認識を示した。

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