北朝鮮の動向注視=「強力な抑止力」必要―米国防長官

 【ワシントン時事】カーター米国防長官は2日、北朝鮮について、弾道ミサイルと核兵器を手に「変則的な振る舞い」を続け、非武装地帯(DMZ)付近に依然として大きな兵力を展開しているとして、脅威を深刻に受け止め、動向を注視していくと語った。北朝鮮が「人工衛星」の打ち上げを通告したことには触れなかった。

 長官はワシントン市内で行った講演で、北朝鮮の核開発などへの「重大な懸念」を改めて表明。北朝鮮と戦争になれば「われわれは間違いなく勝つ」とけん制しつつ、極めて強力な抑止力が必要だと指摘した。北朝鮮が実施したと主張する1月の「水爆実験」に関しては、「成功したとは考えていない」と述べた。