羽生結弦、“殿”役で映画初出演!「自分なりに表現出来れば…」 阿部サダヲらと共演 | ニコニコニュース

羽生結弦、“殿”役で映画初出演!(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
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 フィギュアスケート・羽生結弦選手が映画に初出演することが発表された。その作品は、阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡ら豪華キャストで話題の『殿、利息でござる!』。羽生選手が演じるは、仙台藩藩主・伊達重村(だて・しげむら)役。困窮する庶民の前に颯爽と現れる“殿”という役どころだ。

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 磯田道史氏の近著「無私の日本人」(文春文庫刊)の一編「穀田屋十三郎」が、『ゴールデンスランバー』『白ゆき姫殺人事件』などの中村義洋監督により映画化。今から250年前の江戸中期、仙台藩吉岡宿。年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、知恵と工夫と決死の覚悟で立ち上がり、ついに地域を立て直した住人たちがいた。実在した穀田屋十三郎ら庶民9人が、藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る“宿場救済計画”を立て奔走する姿が現代によみがえる…。

 今まで映画などに出演することはなかった羽生選手だが、故郷である仙台に実在した人物たちの感動秘話に出演を快諾。「お芝居はスケートとは違って振りがなく、言葉を使い、セリフに合わせて動かなければいけないのでとても難しく、撮影現場では緊張してしまいましたが、映画製作の雰囲気を感じられて、素敵な俳優さんたちにもお会いできて楽しかったです」と撮影を振り返った。

 そして「地元宮城にこんな素晴らしい話があったということに驚いています。殿様として、威風堂々とした姿と優しさを兼ね合わせるそのギャップを、自分なりに表現出来ればと思い一生懸命やりました」と語った。

 羽生選手の出演は現場でも極秘だったそうで、リハーサルを終え、煌びやかな衣裳で登場した彼を見たとき、キャストたちは「まさか…」と一様に驚きの表情を見せたとのことだ。主人公・穀田屋十三郎役の阿部サダヲは、「現場リハーサルでいきなりぶっつけ芝居だったにもかかわらずセリフも完璧に入っていて素晴らしかったです。本来、殿様を庶民が見てたら『頭が高い』と言われるんでしょうけど、もう、ずっと笑顔で見つめてしまいました。キレイでした」と笑う。

 また中村監督は「現場では、その立ち居振る舞いから目力の強さ、澄んだ声まで、殿様としての説得力に満ち溢れておりました」と絶賛した。

 『殿、利息でござる!』は5月14日、全国ロードショー。