【ニューヨーク時事】トヨタ自動車は3日、若年層をターゲットにした北米専用の「サイオン」ブランドを廃止すると発表した。2006年をピークに販売台数が減少していた。現行車種は8月から「トヨタ」ブランドに移行させる。

 トヨタは10代後半〜30代前半の顧客を取り込むため、入門ブランドとして03年にサイオンを立ち上げた。スポーツクーペ「tC」などが人気を集め、販売は06年に約17万3000台を記録。しかし、近年は6万台程度で推移していた。

 トヨタ広報担当者は、サイオンは若年層のニーズを探る試験的なブランドだったと説明。「培ったノウハウをトヨタやレクサスに応用していく」と述べた。