東芝、赤字6000億円超に=構造改革費膨らむ―16年3月期

 東芝の2016年3月期の連結純損益の赤字額が従来予想の5500億円から6000億円超に拡大する見通しであることが3日、分かった。家電や半導体部門で構造改革費用が膨らむことが響く。昨年12月下旬に過去最大の5500億円の赤字に陥るとの見通しを公表したが、1カ月余りで下方修正を余儀なくされた。4日に発表する。

 東芝は昨年の不正会計発覚で、収益力の低下が目立っている。16年3月期に構造改革費用を積み増して、不採算事業の処理などを急ぎ、17年3月期以降の業績回復につなげたい考えだ。

 赤字幅が拡大する要因としては、業績不振のハードディスク駆動装置(HDD)や送配電事業の縮小に伴う費用も含まれるとみられる。