『アーロと少年』の監督、安田成美ら吹替版キャストを「パーフェクト」と賞賛 | ニコニコニュース

『アーロと少年』の来日記者会見が開催
Movie Walker

ディズニー/ピクサーのアドベンチャーアニメーション『アーロと少年』(3月12日公開)の来日記者会見が、2月4日にスタジオアースで開催。来日したピーター・ソーン監督、デニス・リームプロデューサーと、日本語吹替版キャストを務めた安田成美、松重豊、八嶋智人、片桐はいり、石川樹が登壇した。バレンタイン10日前ということで、監督とプロデューサーに、日本語吹替版キャスト5名から“初とも(はつとも)”の証として巨大な卵型チョコレートがプレゼントされた。

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ピーター・ソーン監督は韓国人の移民で、ご両親は70年代にNYに移住し、小さい商店を営んでいたという。「母は映画が大好きで、英語がよくわからなかった母でもわかる映画がアニメーションでした。『ダンボ』(41)で、母親象が檻の中からダンボに触れるシーンを見て、母はすごく涙しました。それが自分にとってとてもパワフルな経験として残り、その後アニメーションに深く関わることになりました」。

さらに監督は「父が日本産まれで、日本の影響は常に受けていました。スタジオジブリ、宮崎駿監督、黒澤明監督、小津安二郎監督、そして、大自然に対するリスペクトに大きくインスピレーションを受けた作品です。作品自体の美的センスは、日本の感覚から影響を受けております」と語った。

会見途中で、2人は日本語吹替版のキャストと対面。安田は「素晴らしい作品だったので、どんな監督なんだろうと。お会いしたかったです。脳味噌と温かいハートが、このなかに入っているんだなと」と満面の笑顔を見せた。

監督は、「素晴らしい声を当てていただいた。僕は日本語がわかりませんが、抑揚や音感を聞いていると、それぞれの役がパーフェクトだとしか言いようがありません」と感激した。

『アーロと少年』は、地球に隕石が衝突せず、恐竜が絶滅を免れた架空の世界を舞台に、文明と言葉をもつ恐竜と、言葉をもたない人間の少年との出会いと冒険を描く。『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)と同時上映された短編『晴れ ときどき くもり』(09)のピーター・ソーンが監督を務めた。【取材・文/山崎伸子】