加齢によって毛の抜けたマウス(東京医科歯科大提供)
共同通信社

 年を取ると髪の毛が抜けて薄くなるのは、毛をつくる細胞を生み出す「幹細胞」がダメージを受け、脱落していくためだとする研究結果を、東京医科歯科大などのチームが5日付の米科学誌サイエンスに発表した。西村栄美教授(幹細胞生物学)は「脱毛症の治療法開発に役立つ可能性がある」と話している。

 皮膚には、毛を生やす小器官「毛包」があり、毛包にある幹細胞が毛をつくる細胞を生み出している。チームはマウスを使い、加齢によってこの幹細胞の働きがどのように変化するか調べた。

全文を表示