今わかっているGalaxy S7のすべて

20160203g7.jpg


Galaxy Sシリーズは、Androidスマートフォンの中でも人気が高く、その使いやすさと明るい高精細なAMOLEDディスプレイ、そしてカメラの性能も向上しています。

サムスンは2016年2月21日に新製品発表イベント「Unpacked 2016」を開催、「Galaxy S7」と「Galaxy S7 edge」を発表する予定です。この新製品発表イベントは毎年バルセロナで開催される世界最大の携帯電話関連展示会「Mobile World Congress」の1日前に行われるのですが、2週間も待ってられないあなたのために、現状で報じられているGalaxy S7の噂をまとめてみました。

Galaxy S7、今回もおなじみのサムスンの戦略と大きく離れていないようですよ。

名称は何になる?


これは確実に「Galaxy S7」と「Galaxy S7 edge」になるでしょう。サムスンは「Galaxy S III」以降、ローマ数字を製品名には使っていないのでこれは間違いないと思います。そして、2016年はiPhone 7が出るでしょうから、地球上で最も普及しているスマートフォンはどちらもバージョン7になるかも。


20160203g72.jpg

デザイン


これはVentureBeatの Evan Blass氏によるレンダリング画像ですが、新しいGalaxy S7(左)と、Galaxy S7 edge(右)と噂されているものです。右の端末は、筐体の両方が若干カーブしていますが、これは昨年のモデルと同様ですね。

この画像から、おそらくGalaxy S7 edgeは5.5インチになると思われます。昨年は両方とも5.1インチでしたが、今年はedgeの方のディスプレイサイズを若干大きくするようです。

昨年の5.1インチのGalaxy S6と、5.7インチのGalaxy S6 edge+の妥協点でしょうか…、端末が大きくなったのは良いですが、Galaxy Note 5との棲み分けが微妙な一面もありました。

そして 見た目はGalaxy S6とほとんど一緒じゃないかという気がしませんか。簡単に比較できるようS6とS7のレンダリング画像を並べてみました。


20160203g73.jpg


見てのとおり「メタルの枠」が、Galaxy S7(左)では色が黒に近づいています。また角丸のホームボタンがより長方形に近づいています。にしても、見た目はほとんどGalaxy S6と変わりないように感じますね。


20160203g74.jpg


信用できそうな情報ソースと照らしあわせても、Blass氏のレンダリング画像はほぼ合っていると思われます。さらにGSM ArenaからリークされたS7のテスト機の画像からもホームボタンの形は似ていますね。


20160203g75.png


またVentureBeatによるレンダリング画像では、2つの新しい端末を別の角度から確認できます。iPhoneにそっくりなんですが、実際にどうなんでしょう。Galaxy S7には、USBの次世代規格「USB 3.1」のUSB Type-Cが搭載されるという噂ですが…。この画像から、ゴールドとシルバーがカラーバリエーションとして存在することがわかりますね。

昨年販売されていたブルー、グリーン、ホワイト(日本では発売されていない)、そしてGalaxy Note 5で新しく登場したローズゴールドの可能性もあります。

Switch Techによる、S7のデザインを紹介するアニメーション動画。



他のリーク画像からは新しいS7の背面がどうなっているか確認できませんでしたが、この動画で見ることができますね。背面の丸みは去年のGalaxy Note 5に似ていますが、全く一緒というわけでもありません。OnLeaksのTwitterでは、S7 と Note 5のバックプレートの微妙な違いについて投稿されていました。


Galaxy S6のカメラは以下の画像のとおりですが、


20160203g76.jpg


リーク画像を信じるならば、GalaxyもiPhoneのように、2年毎にバージョン番号もデザインも一新するという戦略になっているのかもしれません。
S5はS4とほぼ同様の見た目でしたし、S7もS6と同じような見た目で進化しているのかも。S5が登場した時はS4とあまりに似ていてがっかりしたものです。サムスンはモバイルデザイン部署のトップを代えるべきですよ。

それはさておき、S7も同じ状態ですね。新しいGalaxyはスペックに大きな進歩があると言われています。

ハードウェア


昨年のGalaxy S6は、防水、拡張可能なストレージ、取り外し可能なバッテリーなどのアップデートがありました。Galaxy S7ではさらにさまざまな改善が行われています。

噂ではハイブリッドのSIMトレイに、メモリの拡張が可能なスペースがあり、そしてIP67(深さ1メートルまで耐える)の防水仕様です。取り外し可能なバッテリーではなくなりそうですが、バッテリー容量はS7が3000mAhS7 edgeが3600mAhになると言われています。S6の2550mAhと比較すると、非常に大きな進歩といえますね。

さらに、USBの次世代規格、超速の「USB 3.1」のUSB Type-Cをサポート。Galaxy S6と同じく、ワイヤレス充電と急速充電両方をサポートするようです。また、クアルコムの最新チップセット「Snapdragon 820」を搭載しますが、投入市場によっては、Samsungの「Exynos 8890」を搭載するモデルがあることも判明しています。

Galaxy S6では、Snapdragon 810発熱問題のため、サムスンとクアルコムの関係性の悪化が取り沙汰されたわけですが、今回も懲りずにSnapdragonを搭載してきますね。きっとクアルコムは自信を持って発熱問題を改善したのでしょう。この新しいプロセッサを搭載する最初のスマートフォンとなりそうです。(LGのG5もこのチップセットが搭載されて同じ日に発表される噂もありますが)



サムスンの「iPhoneの真似」機能として予想されるのは、アップルのiPhone 6sと6s Plusにある3D Touch的な機能になると思われます。

10月に出ていた噂によると、Synaptics(上の動画)と連携して同社のCreaForceテクノロジー(ディスプレイを強く押すとメニューが出るようになるといった技術)をS7のディスプレイに統合しようとしているようですよ。スペックに関しては、スクリーンはクアッドHDの解像度に、Super AMOLEDディスプレイ、そして32GBか64GBの容量で、4GBのメモリーを搭載。

カメラの解像度は16メガピクセルから12ピクセルに落ちるものの、F1.7相当のレンズの明るさで、低照度の環境により強くなります。

ソフトウェア


S7のソフトウェアのスペックについてはあまりリークされている情報は少ないのですが、いくつかの噂はありますよ。Samsung PayやYoutubeライブブロードキャストが最初から含まれるかもしれません。

もし、3Dタッチ的な機能をS7に導入するのなら、TouchWiz画面は、感圧ショートカットになると思われます。また、Android Geeksによると「Vivid Photo」という、アップルのライブフォトのような機能もつくかもしれないとか。


20160203g77.gif


S7は、4GBのメモリーに最新のSnapdragonプロセッサーを搭載するということは、今あるスマートフォンの中で最も早い端末になるということですね。

他の要素


まずサムスンは、アップルが去年行ったような、1年ごとにiPhoneをアップグレードできるプランを真似て、Galaxy S7へのアップグレードプログラムを始めると言われています。

そしてVRにも強みがあり、Galaxy S7とS7 edgeと連携可能な、昨年末に発売されたGear VRヘッドセットも売りだすと思われます。しかしながら、SamMobileによると、サムスンは「Gear 360」という、Galaxy S7でしか使うことができない3Dで撮影できるカメラをリリースするという噂もあります。昨年11月に見た、サムスンの3Dカメラの「Project Beyond」の新しいバージョンかもしれません。



価格と発売時期


128GBバージョンを廃止する(世界のいくつかの市場では発売されると思われる) ようで、Galaxy S7は、ほぼ4桁ドル以下になると思われます。昨年のS6は700ドル前後で発売されたので、Galaxy S7も同じくらいの価格になる見込み。一方、10%ほど安くなって630ドルになるという噂もあります。Galaxy S7 edgeは、S7からさらに100ドルから150ドル高くなると見込まれます。

Galaxyは、全世界において3月の発売になると言われています(ヨーロッパでは3月11日になるらしい)。以上、これが今わかっているGalaxy S7の噂です。

はたして、噂のフラグシップ機は2016年の勝者になれるのでしょうか。


Samsung Galaxy S7 Rumors: Everything We Think We Know [UPDATED] - Gizmodo US[原文
(mayumine)