ビヨンセの公演をマイアミ警察がボイコット スーパーボウルのパフォーマンスを問題視 | ニコニコニュース

現地時間2月7日にスーパーボウルのハーフタイムショーでパフォーマンスしたビヨンセ(※ビヨンセのインスタグラムのスクリーンショット)
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 現地時間7日に開催されたNFL優勝決定戦「スーパーボウル」のハーフタイムショーで圧巻のパフォーマンスを披露した歌手ビヨンセ。1960~70年代に黒人解放活動を展開した急進的組織「ブラックパンサー党」を彷彿とさせる衣装で“ブラックパワー”を全面に押し出し、賞賛とともに物議をかもしたが、その余波で米フロリダ州マイアミの警察組合がビヨンセのコンサートをボイコットすることを発表したという。The WrapやUSA Todayなどの海外メディアが伝えた。

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 新曲『フォーメーション』を引っ提げ、4月にマイアミを皮切りにツアーをスタートさせるビヨンセ。ブラックパンサー党は武装蜂起を呼びかけ警察とたびたび衝突した歴史があり、米警察友愛会のマイアミ支部は現地時間4月27日に同地で開催されるコンサートの警備をボイコットすることを決定したという。

 理由はビヨンセが今年のスーパーボウルを利用し、「ブラックパンサー党とアンチ警察のメッセージを促進することでアメリカ人を分裂させようとした」からとのこと。ビヨンセのコンサートで警備に参加しないという決定が、組合に加入する警察官だけに当てはまるのかマイアミ市警の警察官全員に当てはまるのかは不明だ。

 米警察友愛会は以前にもクエンティン・タランティーノ監督が警官の暴力に反対するデモで警察批判を行ったことを理由に、ニューヨーク支部が映画『ヘイトフル・エイト』のボイコット運動を展開したと伝えられた。今回の件でビヨンセ側から特にコメントは出ていないようだ。