ローマ法王フランシスコ(左)と米実業家トランプ氏(ロイター=共同)
共同通信社

 【ロサンゼルス共同】ローマ法王フランシスコは18日、メキシコ訪問を終えて帰国する機中で、米大統領選の共和党指名争いをリードする実業家トランプ氏について、不法移民防止のためメキシコ国境に高い壁を建設するとした発言を捉え「キリスト教徒ではない」と批判した。

 キリスト教徒のトランプ氏は直ちに「宗教指導者が他人の信仰を問題視すべきではない」と反発した。南米アルゼンチン出身の法王は米国でも人気が高く、中南米系(ヒスパニック)はカトリックが多い。大統領選は今後、ヒスパニックの動向や宗教信仰の在り方が重視される州での戦いを控えており、トランプ氏の得票にも影響しそうだ。