​笑気ガス、指定薬物に指定し、医療目的以外の使用は禁止される | ニコニコニュース

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2月18日放送、「Nスタ」(TBS)では、笑気ガスが指定薬物に指定された件。厚生労働省は、笑気ガスについて、指定薬物に指定した。小型ボンベにいれたシバガスという商品名で販売が広がっているが、亜酸化窒素は中枢神経に作用する。危害が発生するおそれがあるためだ。

笑気ガスは、吸うと多幸感が得られることから、インターネットで危険ドラッグの代わりとして販売されている。今月の28日から、医療目的以外の製造・販売・所持・使用が禁止される。

亜酸化窒素には、鎮静作用や鎮痛作用がある。そのため、乱用者がヨーロッパで広がっており、陶酔感やリラックスした感覚を味わうために笑気ガスを吸引する。

麻酔としても使用されており、100年以上前から麻酔薬に使われている。本来はさまざまな実用目的のために販売されていたものを、乱用者が勝手に使うようになったのだ。

歯科医院で歯を削ったり詰め物をするために酸素とともに吸引したり、他の麻酔薬と合わせて使ったり、安定した窒素ガスとして食品の包装用に使ったりする。無色でわずかに甘い香りがある。

歯科医院で使う場合は、低濃度の笑気ガスと酸素を混合して鼻から吸引する。効果には個人差があるが、睡眠作用は弱いため、寝てしまうことはない。鎮静作用があるため、心身ともにリラックスして、治療への恐怖心も少しやわらげることができるのだ。歯科医院で使う場合は低濃度で使うため、回復も早く人体への影響はない。ガス自体にも毒性があるわけではなく、医療用で使うには中毒になる恐れもない。体内で変化もせず、すぐさま排出されるため、副作用もなく、歯科医院で使ってもらってもすぐに帰宅できるのが特徴だ。過去に高濃度の笑気ガスによる事故が起こったことをきっかけに、事故が起こらないように自動で笑気ガスがストップする安全装置もつけられているので、医療用の場合は安心してつかうことができる。

笑気ガスは歯科医院で使う場合は保険が適用され、3割負担の方の場合、30分の使用で800円前後となっている。60分の使用でも1,300円前後だ。

だが医療以外で使うのは禁止される。乱用が広がるヨーロッパでは、事故も報告されており、危険性が指摘されていた。医療用での使用のみに限られ、それ以外は所持や製造販売も禁止となる。