米アップルの「アイフォーン6」(左)と「6プラス」=15年4月、東京都内
共同通信社

 米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の2015年の国内出荷台数が、08年の日本進出後、初めて前年を下回ったことが分かった。調査会社MM総研によると、前年比10・6%減の1473万台と大幅に減少。昨年秋に発売した新機種の販売が振るわなかったためだが、快進撃を続けてきた成長神話に陰りも見え始めた。

 従来型を含めた携帯電話端末のシェアでは、41・2%と圧倒的な首位を保っているが、14年の43・1%と比べると低下した。総務省は事業者にスマホ端末の過度な割引の見直しを求めており、MM総研は「出荷台数とシェアは、さらに減少するだろう」と予想。