ツイッターは仕事と「別人格」じゃないとダメなのか 人気アカウントが「会社指示」で突然の更新停止 | ニコニコニュース

キャリコネ

ツイッター上で約4万人のフォロワーを持つ人気アカウントが「会社指示」によって更新を終了する事態となり、ネット上で話題となっている。

この男性ユーザーは2009年にアカウントを開設。Togetterでも投稿がたびたびまとめられる人気ユーザーだった。しかし2月15日に、何かよからぬ事態が発生したようだ。

「会社に呼ばれまして、とりあえず取り急ぎ 本アカウントでのツイートは本日で終了となりました」

部長から「別名義・別人格・別アカウント」を指示される

その後の説明によると、ツイート終了は「会社指示」によるもの。フォロワー数が増えてアカウントの影響力が大きくなっただけでなく、投稿が炎上することもよくあり、「私の所属する企業に対しての影響が無視できない脅威となったことが理由です」と書いている。

すでに自社内だけでなく同業他社や協力会社にも身バレしており、営業的にプラスにならないと判断された。更新停止は残念に思っているものの、「決して弊社の判断が間違っているとは私は思いません。リスクは無くすべき、そう思います」と納得する様子を見せている。

この男性は自身が働くIT業界に関するネタを投稿しており、フォロワーからは好評だったが、会社としては見過ごせなかったようだ。部長からは「別名義・別人格・別アカウント」でのツイートであれば、今後もツイッターを継続してもいいと言われたという。

「どのアカウントになるか、またどんな設定でいつからツイートするかなどはまだ未定ですが、 またネットのどこかで、大切な皆様とお会いできること 心より願っております」

フォロワーは感謝「同じ社畜として楽しませて頂いていました」

IT業界で働く人だけではなく幅広い層に知られたアカウントだっただけに、ツイッターではお別れの言葉が多数寄せられた。

「システム開発の現場の様子がよくわかる楽しげなアカウントだっただけに大変残念です」
「同じ社畜として各方面で楽しませて頂いていました。Twitterという広大なネットの海で、またお会い出来る日を楽しみにしております」

はてなブックマークではこの男性ユーザー同様、会社にアカウントがバレた経験を語る人もいた。フォロワー数が1万人を超えたころからリツートなどが増えたため、結局はリスクを回避するためにアカウントを削除したという。

中には「リアルバレを恐れていては面白いことは言えず、面白くなければやる意味もなく。中々難しい線引きだとおもう」という声も。継続の条件として提示された「別人格」という点についても、「Twitterを使い続けるにはペルソナ使いであることが要求される」という反応が挙がっていた。

2013年には「コンビニ店長のブログ」が突如閉鎖に

今回のように、会社にツイッターアカウントがバレして更新を停止したことが判明するケースは珍しいが、2013年には、はてなで当時大人気だったコンビニ店長のブログが突如閉鎖し、注目を集めたことがあった。

事情は明かされなかったものの、ブログでコンビニ業務の裏側を詳細に記述していたことから、本部から何らかの指導があったと見られている。ツイッターもブログも、ファンがつくと、読者サービスでつい過激なことを書き込みがちだが、そこは節度を持って、というところだろうか。

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