鹿児島県の屋久島で、光合成をしない植物の新種を神戸大大学院理学研究科の末次健司特命講師らが発見、「ヤクシマソウ」と命名し、日本の植物研究雑誌に19日発表した。

 ヤクシマソウは、光合成をする代わりに根から菌糸を取り込んで分解して栄養を得る「菌従属栄養植物」の一種。地上に出ている高さは3~5センチで、先端に濃い紫色の花を付ける。

 昨年10月、末次特命講師と屋久島在住の写真家山下大明氏が島南部の低地照葉樹林で見つけた。東京大や東北大の研究者と分析し、よく似た「ホンゴウソウ」と雄花、雌花の構造が違うことなどから新種と確認した。

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