「国府宮はだか祭」で激しくもみ合う男たち=20日午後、愛知県稲沢市
共同通信社

 ふんどし姿の男たちがぶつかり合い、厄落としをする勇猛な「国府宮はだか祭」が20日、愛知県稲沢市の国府宮神社であり、降りしきる雨の中、見物客約8万人が見守った。

 祭りは約1200年前の奈良時代から続く伝統行事で「儺追神事」とも呼ばれる。

 午後5時ごろ、激しい雨が打ち付ける参道に、くじで選ばれた今年の「神男」を務める名古屋市の会社員池谷悟さん(44)が姿を現すと、色とりどりの鉢巻きをつけた約8千人の「はだか男」たちが神男に触ろうと殺到、「わっしょい、わっしょい」と勇壮な掛け声が上がった。神男に触れると、厄が落ちると言い伝えられている。