フル出場の原口が同点弾に繋がる絶妙クロス…ヘルタはヴォルフスブルクとドロー | ニコニコニュース

ヴォルフスブルク戦にフル出場を果たした原口元気(右) [写真]=Bongarts/Getty Images
サッカーキング

 ブンデスリーガ第22節が20日に行われ、日本代表FW原口元気が所属するヘルタ・ベルリンとヴォルフスブルクが対戦した。原口は右サイドハーフで6試合連続となる先発出場を果たしている。

 ヘルタ・ベルリンは前節シュトゥットガルトに0-2と完敗し、リーグ戦7試合ぶりの敗戦を喫した。10日に行われたDFBポカール準々決勝ハイデンハイム戦で得点を挙げた原口は公式戦2試合ぶりの得点を目指す。対するヴォルフスブルクは公式戦2連勝中で現在8位。3位につけるヘルタ・ベルリンから勝ち点を奪い、来シーズンのヨーロッパリーグ(EL)出場圏内の6位以内に少しでも近付きたいところだ。

 互いに立ち上がりはシュートまでなかなか持ち込めなかったが、最初にチャンスを作ったのはヘルタ・ベルリン。8分、中央をサロモン・カルーがドリブルで強引に突破し、ヴェダド・イビシェヴィッチにパス。相手DFをかわしてエリア外中央から右足でシュートを放ったが、GKクーン・カステールスが倒れながら防いだ。

 さらに18分、左サイドを抜け出したカルーが相手DFを1人かわして中央にグラウンダーのクロスを供給。走り込んできたヴェラディミール・ダリダが右足で合わせたが、惜しくもゴール右に逸れた。

 主導権を握っていたヘルタ・ベルリンにアクシデント。36分にセンターバックを務めるセバスティアン・ラングカンプが足を痛めて、ニクラス・シュタルクとの交代を余儀なくされてしまう。両チームともあまりチャンスを作れないまま前半は終了し、スコアレスで折り返す。

 後半最初に好機を作ったのはヘルタ・ベルリン。51分、ミッチェル・ワイザーがエリア外中央を強引にドリブルで突破し、FKを獲得。これをマルティン・プラッテンハルトが左足で直接狙うもGKカステールスに阻まれた。

 なかなか攻撃の形が作れなかったヴォルフスブルクが53分に試合を動かす。右サイドを突破したアデリーノ・ヴィエイリーニャが中央に低いクロス。ファーサイドに走り込んでいたマルセル・シェファーが左足でゴール左に流し込み、先制に成功する。

 反撃したいヘルタ・ベルリンは61分、右サイドでボールを持った原口がグラウンダーのクロスを送ると、相手GKとDFの間にイビシェヴィッチが飛び込む。一度は相手DFに阻まれるが、こぼれ球を拾ったカルーが左足で冷静に決めて、すぐに試合を振り出しに戻した。

 同点となった後はなかなか互いに決定機が訪れない時間が続くが、85分に得た左CKをリカルド・ロドリゲスが蹴りこむと、エリア内中央でダンテが頭で合わせる。これにルイス・グスタボが飛び込むが、シュートは左ポストを叩き、勝ち越すことができない。

  このまま試合は終了し、1-1で引き分けた。なお、原口は3試合連続のフル出場を果たしている。

 次節、ヘルタ・ベルリンは敵地でFW大迫勇也が所属するケルンと、ヴォルフスブルクはバイエルンとホームで対戦する。

【スコア】


ヘルタ・ベルリン 1-1 ヴォルフスブルク

【得点者】


0-1 53分 マルセル・シェファー(ヴォルフスブルク)
1-1 61分 サロモン・カルー(ヘルタ・ベルリン)