関西電力高浜原発4号機。奥は3号機=福井県高浜町
共同通信社

 今月下旬の再稼働を予定している高浜原発4号機(福井県)で原子炉などを冷やす1次冷却水が漏れた問題で、関西電力は21日、原子力規制庁職員の立ち会いで、漏れた水のあった場所付近の弁や配管を調査したが、関電は「原因特定には至っていない」としている。状況次第で再稼働が遅れる可能性もある。

 関電によると、漏れた放射性物質は国への報告基準値以下で、環境への影響はない。調査のため21日に実施予定だった1次冷却水の温度や圧力を上げる検査を22日以降に延期した。核燃料の装てんは既に終えており、検査で問題がなければ、今月下旬にも原子炉を起動することにしている。