もっと気楽にママをやってほしい | ニコニコニュース

掲載:mamagirl
エムオンプレス

モデル・タレントであり、シングルマザーでもある梅宮アンナさんの連続インタビュー。最終回はママへの目が厳しい今の日本の風潮について、考えをお話してもらいました。

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子育てのカタチは人それぞれでいい


――日本の子育ては「こうしなきゃいけない」っていうルールでママを縛りすぎな気がします。
アンナ 「子育てはこうあるべき」の「べき論」に苦しめられているママさんがたくさんいると思う。人と違うことが悪いことだと思い込んで、それで無理している。子育てのカタチは人それぞれだと思うんですけどね。

――列から少しでもはみ出ると、もうNGになってしまう。これでは息苦しいですよね。

アンナ そう感じます。私も仕事場を兼ねた部屋を持っただけで、育児放棄と報道されちゃったけど、その部屋は基本的に衣装部屋で、実際は今も、変わらず毎日梅宮家の同じ部屋で2人で寝てるし、部屋に私の服がなくなっただけ。


食事も一緒ですし、塾や学校のお迎えや、行事・スポーツの応援、旅行など仕事以外の時間は娘とは大体一緒にいるんですよ。でも部屋がもうひとつあるってだけでいろいろ妄想されて……。

この報道でいちばん傷ついたのは百々果(ももか/長女の名前)です。


「ママとほぼ毎日一緒にいるのに、知らない人が『私が可哀想』とか勝手なことを言って。私はママがいちばん大好きで幸せなのに」って。
仕事のスタイルや家族のカタチ、人それぞれの事情や状況がある。でも人と違うだけであれこれ言われやすい。それが今の日本じゃないですかね。言うのは自由ですけど、言いたがる人が多いですよね。

ごはんを作らない=(イコール)母親失格ではない


――日本ってお母さんが背負うものが多いですよね。

アンナ  ものすごく多いと感じますね。うちの母親はぜんぜん料理をしなかったけど、そのおかげで子どもの頃にいろんなレストランに行けるのが楽しくてしょうがなかった。だからごはんを作らないことが母親失格だとは思いません。


私の家族が普通とは思わないし、料理上手なお母さんは素敵だし、尊敬します。でも家族のカタチはいろいろあっていいと思うんです。

――パパの方が料理好きなら、パパが作ればいいですもんね。

アンナ そうそう、そうです。我が家は、得意分野で役割を分担するスタイル。だからずっと父がごはんを作ってくれた。お弁当も父。今でも父の食事をみんなで食べています。それは父が料理好きだから。


たまに私や母が作ろうとしても「俺が作る」って(笑)。

母がアメリカ人だから、我が家の生活や育児法などは日本の普通の家庭とは大分違うと思います。海外ではベビーシッターやシングルマザーの恋愛、ステップファミリーは当たり前。育児法などもかなり異なります。

何が正しいとか、間違ってるとかは、それぞれの家庭で全く違う。だから私も人のことはとやかく言いません(笑)。


梅宮家は、何でも相談しながら前向きに笑顔すごすがモットー。「家族が笑顔でいることが大事なんだよ」って昨日父も言ってました(笑)。

――笑顔の絶えない環境で、これからもいい親子関係が築けそうですね。

アンナ 私もそうだっけど、ひとりっ子は大人といる時間が長くなります。親だけだと甘やかしちゃうから、百々果には家族以外の人や子どもどうしでもいさせようって思ってます。わがままが通らないミニ社会に入るのも決して悪いことじゃないしね。育児書にもどこにも書いていない育児だからか、私らしい親子関係が築けているのかもしれません。

<梅宮アンナ>


CLASSY、VERYなど、多数の人気女性誌のカバーや誌面を飾る。その後もドラマやバラエティ番組、CM、イベント、洋服のプロデュースなど幅広く活躍。2002年に女児を出産。
オフィシャルブログ http://ameblo.jp/umemiyaannna/
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(mamagirl)