25日午後0時35分ごろ、大阪市北区の阪急梅田駅近くの繁華街で車が暴走、次々と歩行者をはね、歩道に乗り上げた。【時事通信社】
時事通信社

 25日午後0時35分ごろ、大阪市北区の阪急梅田駅近くの繁華街で車が暴走し、交差点を横断中の歩行者らをはね、歩道に乗り上げた。11人が病院に搬送され、歩行者の男性1人と、運転者の会社経営大橋篤さん(51)=奈良市学園大和町=の死亡が確認された。歩行者の20代とみられる女性が意識不明の重体で、8人が重軽傷を負った。

 大阪府警の調べで、現場にはブレーキ痕がなく、大橋さんに目立った外傷もないことが判明。大橋さんが現場を走行中、座席にもたれて両腕を下ろしていたとの目撃証言もあり、府警は大橋さんが意識を失っていた可能性もあるとみて、遺体の司法解剖を行うなどして事故原因を調べる。

 府警によると、車は黒のプリウスで同乗者はおらず、西から東に直進していたとみられる。北区芝田1丁目のスクランブル交差点に進入し、横断中の歩行者を次々とはねた後、新阪急ホテルの北東角にある花壇に激突して止まった。歩道に乗り上げてから約40メートル走行したという。