“ダンボー”がTVアニメ化!……で思い出した“『よつばと!』がアニメ化しない”ワケ | ニコニコニュース

「アニメワールド+BLOG:NHK」より。
おたぽる

 あずまきよひこの描く人気コミック『よつばと!』(KADOKAWA)に登場するキャラクター“ダンボー”をアレンジして主人公に据えたTVアニメ『にゃんぼー!』が、NHK Eテレにて今秋から放送されることになった。

「にゃんぼー!」はNHK Eテレ「ミニアニメ」内で、毎週火曜日の6時40分および17時20分から5分間にわたって放送されるショートアニメ。脚本・監督はドラマ版『もやしもん』で監督を務めた岩本晶、映像制作会社・白組が制作を努め、ダンボーに猫耳としっぽが付いたにゃんぼーの日常が描かれるとのこと。

 どんな内容のアニメとなるのかさっぱりわからないだけに、『よつばと!』ファンからは喜びの声よりも、戸惑う声が多く上がっているようだ。さらに、約2年9カ月ぶりとなる最新13巻は昨年11月に発売されたものの、その後も休載が多いあずまきよひこ。一方でダンボーは多様なメーカーとコラボしたり、バージョンが次から次へと発売されているだけに、「またダンボー商法かよ」「あざとすぎるだろ」「ニャンボーは受信料で動く」とあきれ、あきらめの声が多くあがった。

 また一部からは「『よつばと!』そのものをアニメ化すればいいのに」「そういや、なんでアニメ化しないんだ?」という声もあがっていた。

 そういえば、2008年12月――まだほぼ毎月『よつばと!』が連載されていたころにも、「これだけ人気があるのに、なぜアニメ化しないのか」といった疑問がネット上のファンから上がり、その意見に答える形で「作者が『あずまんが大王』の出来に不満を持っていて、スタッフともめたことがあったから」というウワサがまことしやかに流れ、あずまがブログで反論する、といったこともあった。

 あずまは「噂とかはイチイチ対応するのも大人気ないと思うので、大抵ほったらかしなんですが、最近この質問が多いので気になりました」とした上で、「えー。デマです」と噂を一蹴。さらにアニメ『あずまんが大王』スタッフとはいたって良好な関係であるとし、なぜ『よつばと!』はアニメにならないのか? という疑問について、『よつばと!』は“普通アニメでカットされそうな描写もやらないとアニメにする意味はなく、また日常の演技描写はアニメの最も苦手とするところであり、最後に「『よつばと!』は漫画をそのままやっても『よつばと!』になりません。だから『よつばと!』をアニメにするのは難しいのです。」と説明している。

 この解説について、当時のファンからは「デマでよかった!」「アニメで『よつばと!』の雰囲気を再現するのは難しそう」といった賛同の声に加えて、「京アニなら…」「ジブリなら…」といった声も上がっていた。『にゃんぼー!』がどんなアニメになるのか、そして『よつばと!』アニメ化待望論が再び起こった際、どのスタジオが候補として名前を挙げられるのか、楽しみにしてみたい。