職場の監視カメラ「容認派」55% | ニコニコニュース

監視カメラ以前に、PCのアクセス状況などはとっくに会社に筒抜けだったりしますからね。監視されることについて、とっくに諦めている人もまた多いのでしょう…画像:bee/PIXTA
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情報漏洩を防ぐため、職場に監視カメラを導入する企業が増えているという。これはセキュリティ上の目的に限らず、仕事ぶりの監視にもつながるわけで、当然ながら賛否両論あっておかしくない話。では、実際に現場で働く人はどのように考えているのだろうか。

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今回は20~30代の会社員男性200人に「職場の監視カメラを導入アリ? ナシ?」を聞いてみた。(協力/アイリサーチ)

〈職場の監視カメラ、アリ? ナシ?〉


「絶対にやめてほしい」派 44.5%
「抵抗感はあるけど仕方がないと思う」派 31.5%
「別に気にならない」派 24.0%

仕方がないと諦めている人まで含めれば、“容認派”が半数以上という結果。対して、「監視カメラとにかくNO!」の声を上げた人が44.5%にとどまった結果は少々意外(?)。では、それぞれの意見を見てみよう。

●「絶対にやめてほしい」派


「信用されていない感じがするし、気が抜ける瞬間がなくなる気がする」(28歳)
「やましいことはしていないが、仕事でそこまで管理される必要はないと思う30歳」
「真面目にやっている身としては、やる気がそがれる」(38歳)
「居眠りやネットがばれてしまうので」(38歳)
「息が詰まる。そんなに監視したければ監視する側の人間がその仕事をすれば良い」(36歳)

●「抵抗感はあるけど仕方がないと思う」派


「のちに変な疑惑をかけられても困るし、いざというときに確認できる」(26歳)
「仕事というのはそもそも管理・監視されていないと成り立たないものだから」(31歳)
「気分的に落ち着かなくなりそうだが、必要なら仕方ないと思う」(28歳)
「やましいことはないので別にいいが、信頼されてない気もする」(33歳)
「適度の緊張感は必要」(36歳)

●「別に気にならない」派


「やましいことはないので監視されても構わない。むしろ自分を記録として残していて欲しい」(28歳)
「サボっている人を発見できそうだから」(24歳)
「私物が盗まれなくなるのはいいことなので、大賛成」(33歳)
「カメラがあろうがなかろうが働いてる以上、仕事をするのは当たり前だから」(30歳)
「防犯やセクハラ、パワハラなどの労働問題の証拠にもなる」(37歳)

居眠りやネット閲覧がばれるといった正直な(?)声があったものの、やましいことはしていない前提の上、「だから」別に構わない、「でも」監視されるのはいや、と意見が分かれている様子。

では、そんな会社員男性が、「仕事をしているフリして実は他のことをしている時間」は1日平均どれくらいなのか?

〈仕事のフリして、実は他のことをしている時間はどれくらい?〉

・全くない 32.0%


・15分以内 24.5%
・15分~30分以内 21.0%
・30分~45分以内 9.5%
・45分~1時間以内 5.0%
・1時間~2時間未満 5.5%
・2時間以上 2.5%

全くサボらない人が3割強。サボるにしても15分以内、15~30分以内の声が多く、この程度の時間であれば「仕事以外の他のこと」といってもほんの息抜きと思われる。こうした自信があるからこそ、監視カメラ導入についても「やましいことはない」の姿勢でいられるのでしょう。さらに本音を突き詰めれば「仕事量が多いためサボれるほどの余裕がない」、といったことかもしれませんが…。

(のび@びた)

※当記事は2016年02月24日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。