筋ジス原因、新たに発見=治療法へ応用期待―神戸大など

 筋力が低下する進行性の難病「筋ジストロフィー」の原因を新たに発見したと、神戸大などの研究チームが発表した。治療法の開発に応用が期待できるという。論文は25日付の米科学誌セル・リポーツ電子版に掲載された。

 筋ジストロフィーは遺伝性の病気で、国内の患者は約2万5000人とされる。

 神戸大の戸田達史教授らの研究チームは、病気の原因とされる筋細胞表面のたんぱく質「ジストログリカン」と結合する糖鎖の構造を解析。一部のバクテリアや植物にしか存在が確認されていなかった「リビトールリン酸」というキシリトール系の糖が、人にも存在することを初めて発見した。筋ジス患者は、この糖が不足していた。