Apperianのモバイルアプリ管理がAPIを公開、サービスの個別機能を利用できるように | TechCrunch Japan

モバイルアプリの管理(mobile app management, MAM)をクラウドからのサービスとして提供しているボストンのApperianが、デベロッパーがこのサービスの各機能を個別に利用できるために、このほどAPIの集合を公開した。

これによりデベロッパーは、セキュリティやライフサイクル管理、アプリの配布など、Apperianのさまざまな部分を、サービス全体の有料ユーザーにならなくても利用できる。

これまでは、一部の機能だけを使いたい企業でも、プラットホーム全体のユーザーにならざるをえなかった。しかし個々の機能がAPIとして提供されると、ユーザー企業のエンタープライズモバイルアプリが必要とする機能だけを使えることになる。

たとえば、Apperianのセキュリティの部分を使いたいがライフサイクル管理やカタログ機能は要らないという企業は、APIを使ってそれができる。

Apperianのプラットホームを構成しているさまざまな成分から、ビジネスロジックだけを取り出せば、IT部門やデベロッパーたちは、アプリの彼らがいちばんよく知っている部分に集中でき、セキュリティや管理をApperianに任せられる。

Apperianのマーケティング担当ディレクターChris Hazeltonは、こう説明する: “アプリケーションに関しては今後も変えたくない企業でも、セキュリティと管理に関しては弊社の技術を利用してコンスタントにアップデートしアップグレードしたいと思っている。そうするとアプリの本体とは別に、セキュリティと管理が進化していける”。

エンタープライズモバイル管理(enterprise mobility management, EMM)という幅広い範疇の中でApperianの中心的な差別化要因は、VMware AirWatchやMobileIronのようなモバイルデバイス管理(mobile device management, MDM)のベンダと違って、デバイスのセキュリティには関与しないことだ。むしろ同社のアプローチは、顧客に、デバイスとは別個にアプリのセキュリティを確保させることだ。これによって顧客は、内部的に社員だけでなく、契約企業やパートナーなど外部の関連部門ともアプリをシェアできる。そしてその際、デバイスのセキュリティには関与しない。

MDM方式が求めるように、外部関連部門が使っているデバイスに顧客企業のITがアクセスするのは至難だから、Apperianの方式の方が実用性が高い。

Apperianのマーケティングとプロダクト担当最高責任者Mark Lorionはこう語る: “弊社のアプローチの顕著な特徴は、セキュリティを個々のアプリレベルで実装するから、管理されていないデバイスに対してもアプリをセキュアに配布できることだ”。

なお、APIを利用できるのは、Apperianの顧客とパートナーのみである。

同社は2009年に創業し、これまでに4000万ドル近くを調達している。いちばん最近のラウンドは、2015年9月のシリーズC 1200万ドルだった。Apperianは16の特許を保有し、社員は66名、125社の顧客の中にはCisco, Toyota, Walgreens, AT&T, そしてTransportation Safety Administration(運輸安全庁)などがいる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa