子どもは文系?理系?パパの葛藤 | ニコニコニュース

「理系」に軍配が上がった今回の調査。ドラマなどで日本の「ものづくり」が見直されるなか、当然の結果といえるのかもしれません
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社会人なら一度は「学生時代にもっと勉強しておけばよかった」なんて後悔が頭をよぎったことがあるだろう。たとえばそれは、大学の専攻で理系(もしくは文系)を選択していれば人生が違ったかも…なんて考えだったりするもの。ならばせめて自分の子どもには正しいと思える選択をしてほしい! ということで、未就学児の子を持つ20~30代のパパ200人に、「子どもに進んでほしいのは文系か理系か」を聞いてみた(協力/アイリサーチ)。

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1〈子どもに進んでほしい専門分野はどっち?〉


・「文系」派 26.5%
・「理系」派 73.5%

「理系」派が7割超の支持を得て、「文系」派に圧勝。近頃「理系脳」なんて言葉が流行し、子どものための理系スクールなども増えてきているが、その人気を裏付ける結果となった。とはいえ、「理系」を選ぶにしても、自分が「理系」だったのか「文系」だったのかによってその意味合いは変わってくる。じつは今回の調査、学生時代の専門が文系だった100人と、理系だった100人に調査している。それを踏まえて少し細かく見てみよう。

2.文系が専門だったパパ100人に質問。


〈子どもに進んでほしい専門分野はどっち?〉
・「文系」派 36.0%
・「理系」派 64.0%

3.理系が専門だったパパ100人に質問


〈子どもに進んでほしい専門分野はどっち?〉
・「文系」派 17.0%
・「理系」派 83.0%

どちらを専門に歩んできたかにかかわらず、「理系」人気は高いが、つまりそれは、「文系人」の“後悔”と「理系人」の“安堵”を示しているようにも思える。では、これらを「文系×文系」「文系×理系」「理系×文系」「理系×理系」の4タイプにわけて、それぞれの考えを聞いてみよう。

●自分「文系」×子供「文系」派の意見(18%)


「自分が文系でよかったと思っているから」(36歳)
「理屈っぽいのが嫌い」(34歳)
「理系だと話が合わなそうだから」(34歳)
「偉くなる人はみな文系だから」(38歳)
「言葉を綺麗に使える人になってほしい。言葉の裏の意味を理解できる人になってほしい」(30歳)
「日本をリードしているのは文系だから」(31歳)
「法学部を出て法曹になってほしい」(35歳)
「理系は難しそうだし、学費も高そうなイメージがあるから」(37歳)

●自分「文系」×子供「理系」派の意見(32%)


「自分が文系で役に立っていないから」(38歳)
「数字に強い子になってほしいから」(36歳)
「就職に有利だと思うから」(39歳)
「理系の方が頭の回転がよくなりそう」(32歳)
「理論的に考えてほしい」(36歳)
「理系の方が一生懸命に勉強するから」(38歳)
「専門性のある資格をとってほしいので」(36歳)
「文系の仕事は理系でもできるが、逆は無理だから」(25歳)

●自分「理系」×子供「文系」派の意見(8.5%)


「理系には女子が少なかったから」(34歳)
「文系の方が使い勝手がある」(30歳)
「理系だと就職が専門分野の研究職が多いが、文系だと幅広い職種から選べるから」(31歳)
「話すことが得意になって欲しいから(私が苦手)」(38歳)
「自分と同じ道を歩むと口を出してしまいそうなので」(39歳)
「家系的にコツコツできるタイプで、文系の方が向いていると感じるため」(35歳)

●自分「理系」×子供「理系」派の意見(41.5%)


「就職に有利だから」(36歳)
「専門的な技術を身に付けてほしい」(39歳)
「頭の回転が理系の方が速いと思うから」(36歳)
「どんな職についてもプログラミングが出来ると重宝される」(31歳)
「文系は、高校の普通科と同じ。大卒としての強みが弱い」(32歳)
「これからは文系では勝負にならないと思うので」(25歳)
「理系の方が仕事に特殊性がある気がする」(33歳)
「手に職をつけるべきだと思うから」(32歳)

それぞれのコメントはどれも納得いくもので、文系には文系の良さ、理系には理系の良さががあることがわかる。自分の子どもが同じ道を歩むのがいいのか、別の道で力を発揮してくれるのがいいのか。パパの悩みはつきないのかもしれない。

(小笠原敦)

※当記事は2016年02月26日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。