【第88回アカデミー賞総括】作品賞は「スポットライト」!最多ノミネート「レヴェナント」は3冠 | ニコニコニュース

「スポットライト」受賞スピーチの模様
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第88回アカデミー賞が2月28日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、トム・マッカーシー監督作「スポットライト 世紀のスクープ」が作品賞を受賞し、幕を閉じた。最多12部門にノミネートを果たしていた「レヴェナント 蘇えりし者」は、監督賞、主演男優賞、撮影賞の3部門を制した。同作で熱演を披露したレオナルド・ディカプリオが主演男優賞を獲得し、助演男優賞を含めアカデミー賞5度目のノミネートで悲願のオスカー像を手にした。同シアターに結集した映画人たちが総立ちで、ディカプリオを祝福した。

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アカデミー賞の前しょう戦を牽引してきた「レヴェナント 蘇えりし者」は3部門(監督賞、主演男優賞、撮影賞)、「スポットライト 世紀のスクープ」は2部門(作品賞、脚本賞)を戴冠。なかでも、監督賞のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(2014)に続き2年連続、撮影賞のエマニュエル・ルベツキは「ゼロ・グラビティ」(13)、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」に続き3年連続受賞という快挙を成し遂げた。

この日、中盤までの流れを作ったのは「マッドマックス 怒りのデス・ロード」だった。衣装デザイン賞を皮切りに、美術賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、編集賞、音響編集賞、録音賞の最多6部門を制した。

混戦模様だった主演女優賞を勝ち抜いたのは、「ルーム」のブリー・ラーソン。ケイト・ブランシェット(「キャロル」)、ジェニファー・ローレンス(「JOY」)、シャーロット・ランプリング(「さざなみ」)、シアーシャ・ローナン(「ブルックリン」)という演技派が顔をそろえるなか、堂々たるオスカー初受賞となった。

また、作曲賞では「ヘイトフル・エイト」を手がけたエンニオ・モリコーネが、6度目のノミネートで初めての栄冠。87歳の大御所は、壇上で感極まり涙のスピーチとなった。なお、助演男優賞に名を連ねていたシルベスター・スタローン(「クリード チャンプを継ぐ男」)、長編アニメーション賞にノミネートされていた米林宏昌監督作「思い出のマーニー」は賞を逃した。

第88回アカデミー賞受賞結果は以下の通り。

作品賞:「スポットライト 世紀のスクープ」
監督賞:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ「レヴェナント 蘇えりし者」
主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ「レヴェナント 蘇えりし者」
主演女優賞:ブリー・ラーソン「ルーム」
助演男優賞:マーク・ライランス「ブリッジ・オブ・スパイ」
助演女優賞:アリシア・ビカンダー「リリーのすべて」
脚本賞:ジョシュ・シンガー、トム・マッカーシー「スポットライト 世紀のスクープ」
脚色賞:チャールズ・ランドルフ、アダム・マッケイ「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
視覚効果賞:「Ex Machina」
美術賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
撮影賞:エマニュエル・ルベツキ「レヴェナント 蘇えりし者」
衣装デザイン賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
長編ドキュメンタリー賞:「AMY エイミー」
短編ドキュメンタリー賞:「A Girl in the River : The Price of Forgiveness」
編集賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
外国語映画賞:「サウルの息子」(ハンガリー)
音響編集賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
録音賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
メイクアップ&ヘアスタイリング賞:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
作曲賞:エンニオ・モリコーネ「ヘイトフル・エイト」
主題歌賞:"Writing's On The Wall"「007 スペクター」
長編アニメーション賞:「インサイド・ヘッド」(ピート・ドクター監督)
短編アニメーション賞:「Bear Story (Historia De Un Oso)」
短編実写映画賞:「Stutterer」