新旧のゲームを集めた企画展「GAME ON 〜ゲームってなんでおもしろい?〜」の内覧会をレポート。ゲームの過去と現在,そして未来を実際に体験しよう | ニコニコニュース

新旧のゲームを集めた企画展「GAME ON 〜ゲームってなんでおもしろい?〜」の内覧会をレポート。ゲームの過去と現在,そして未来を実際に体験しよう
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 コンピュータゲームの歴史を振り返る展覧会「GAME ON 〜ゲームってなんでおもしろい?〜」が,本日(2016年3月2日)から5月30日まで,東京の日本科学未来館で開催される。開幕に先駆けて内覧会が行われたので,その模様をお届けしよう。

 “コンピュータやインターネットなどの情報技術とともに進化を続け,世界のエンターテインメントを変えたコンピュータゲームの進化を一望する”という趣旨のもとで行われるこの展示会は,2002年にイギリス・ロンドンのバービカン・センターでの初開催以降,世界を巡回し,累計200万人以上の来場者を集めている。

 今回の日本開催は,「ゲームってなんでおもしろい?」をテーマに,最新ゲームなどのオリジナルコンテンツが追加された内容。会場には多数のゲームコンテンツやハードウェアが出展され,そのほとんどを実際にプレイ可能だ(時期によって体験できないものがあるほか,会期中に展示内容が変更となる可能性もあるとのこと)。

 会場は入口から奥に向かって9つの「STAGE」にゾーニングされ,それぞれテーマに則った展示が行われている。来場者は会場内を自由に行き来して,出展されているタイトルを体験可能だ。以下でSTAGEごとの出展内容を簡単に紹介しよう。

■STAGE1


■「プレイの誕生 〜コンピュータが生んだエンターテインメント〜」

 コンピュータの誕生,そして発展の中で生まれたテレビゲームの創成期に登場した,テレビゲームの原点となるようなゲームが中心に展示されている。世界初のコンピューターゲーム「スペースウォー!」(が動作するコンピュータ「PDP-1」)や,流線型の筐体が特徴的な世界初のアーケードゲーム「コンピュータースペース」,大きなスクリーンでプレイできる「ポン」など,歴史的に貴重なゲームはぜひ見ておきたい。


 「バーチャファイター」やNEO-GEO筐体など,比較的新しめの作品やハードウェアもあるが,前者は3Dグラフィックスによる対戦格闘,後者はコンシューマゲーム機と同じシステムソフトウェアを採用したアーケード筐体と,新たなカルチャーを開拓したものと呼んでいいだろう。

●STAGE1の出展タイトル ※タイトル,ハードウェアの名称はイベント内の表記に準じる

■STAGE2


■「ゲームセンターでプレイ 〜アーケードゲーム〜」

 1978年にリリースされて大ヒットした「スペースインベーダー」など,アーケードゲームが日本の社会へエンターテインメントビジネスとして受け入れられていった時代のタイトルが展示されている。「アウトラン」や「アフターバーナー」など,1980年代中盤にゲームセンターの名物となったセガの体感ゲームは,近年プレイすることが難しくなっているので,この機会にぜひ体験しておきたい。

●STAGE2の出展タイトル ※タイトル,ハードウェアの名称はイベント内の表記に準じる

■STAGE3


■「いろいろプレイ 〜『○○ゲー』の発生と進化〜」

 コンシューマゲーム機やPCの普及により,アーケード向けのタイトルとは趣が違った,じっくりプレイするジャンルのゲームが数多く誕生した。ここではコンシューマゲーム機向けに発売された,さまざまなジャンルにおける特徴的な作品が展示されており,古くはアタリVCS(アタリ2600)から,最新世代のPS4やXbox Oneまで,30年以上にわたる歴史を数々の名作で確認できる。

●STAGE3の出展タイトル ※タイトル,ハードウェアの名称はイベント内の表記に準じる

■STAGE4


■「おうちでプレイ 〜家庭用ゲームの進化〜」

 STAGE3と同じくにコンシューマゲームにスポットを当てているが,こちらはどちらかといえばソフトウェアよりもハードウェアを前面に押し出した内容だ。多くのゲームファンに馴染み深いものはもちろん,ゲーム黎明期の貴重なハードのゲームも実際にプレイできる。

●STAGE4の出展タイトル ※タイトル,ハードウェアの名称はイベント内の表記に準じる

■STAGE5


■「どこでも誰でもプレイ 〜キッズ&ポータブルゲーム〜」

 コンシューマゲーム機向けに発売された教育用ゲーム,そしてファミリーコンピュータ誕生以前に国内で一世を風靡した任天堂の「ゲーム&ウォッチ」を始祖とする携帯ゲーム機など,子供の間でヒットしたゲームが集められている。「スーパーギャラクシアン」や「パックモンスター」など,当時「電子ゲーム」と呼ばれたものが実際にプレイできるのも,オールドゲーマーには見逃せないところだ。

●STAGE5の出展タイトル ※タイトル,ハードウェアの名称はイベント内の表記に準じる

■STAGE6


■「アートでプレイ 〜ゲームキャラクター,音楽,映画〜」

 今や巨大なエンターテインメント市場に成長したゲームのキャラクターや音楽,そして映画をモチーフとしたゲームなどにスポットを当てたコーナー。「パラッパラッパー」や「スペースチャンネル5」など,独特のキャラクターやサウンドを楽しめるゲームがプレイできるのに加えて,人気ゲームの貴重なアートの実物が展示されている。

●STAGE6の出展タイトル ※タイトル,ハードウェアの名称はイベント内の表記に準じる

■STAGE7


■「作ってプレイ 〜インディーズゲームとプラットフォーム〜」

 「ゲームを作る」ということに対するハードルが下がり,プレイヤーのクリエイティビティを刺激する作品が多く登場している昨今の状況を紹介する内容で,ここでは「Minecraft:Playstation 4 Edition」の世界に作られた日本科学未来館の中を冒険して宝探しをするゲームを楽しめる。


 こちらのプレイには整理券が必要で,会期中の各日の開場時に先着順で配布されることになっている。

●STAGE7の出展タイトル ※タイトル,ハードウェアの名称はイベント内の表記に準じる

■STAGE8


■「みんなでプレイ 〜マルチプレイヤーとコミュニティ〜」

 ゲームのマルチプレイを中心としたステージ。顔を突き合わせてのプレイが中心だった頃から,インターネットの普及によって多くの人と一緒にプレイできるようになった環境の変化を体験できる。気心の知れた仲間と会場を訪れれば一層楽しめるはず。

●STAGE8の出展タイトル ※タイトル,ハードウェアの名称はイベント内の表記に準じる

■NEXT STAGE


■「未来をプレイ 〜ゲームはリアルに,リアルはゲームに〜」

 展示会最後のSTAGEは,これから始まる未来ゲームとして,VRやARなどを使った,現実世界とゲーム世界の境界を越える作品の登場を示唆する内容。ここでは「PlayStation VR」を使った3つのコンテンツの先行体験ができる。


 こちらも開場時から配布される整理券が必要となる。なお,整理券は前述の「マインクラフト」も含め,1人1コンテンツのみとなっているので,注意してほしい。キャンセル待ちの列も設けられる予定だが,確実にプレイしたいという人は,当日早めに会場に足を運ぼう。

●NEXT STAGEの出展タイトル ※タイトル,ハードウェアの名称はイベント内の表記に準じる

リンク:「GAME ON〜ゲームってなんでおもしろい?」公式サイト

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記事URL:http://www.4gamer.net/games/999/G999905/20160302021/
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