東芝本社の入るビル=東京都港区
共同通信社

 経営再建中の東芝が企業統治(ガバナンス)を強化するため、持ち株会社への移行を検討していることが1日、分かった。不正会計が長年、発覚しなかった反省から、不正防止へ経営体制を見直す。事業ごとの責任を明確にし、経営判断を迅速にできるようにする狙いもある。

 東芝は、半導体や電力などの事業部門に一定の人事権などを与えるカンパニー制を導入している。持ち株会社化が実現すれば、各事業がさらに権限と独立性を強め、本社から不当な圧力があった場合にも対抗しやすくなる効果が期待できる。

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