指名獲得へ一層弾み=クリントン、トランプ両氏―2位候補も一定の成果・米大統領選 | ニコニコニュース

 【ワシントン時事】米大統領選の民主、共和両党候補者指名争いは最大の決戦となった1日の「スーパーチューズデー」で、民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(68)と共和党の不動産王ドナルド・トランプ氏(69)が過半数の州・領を制し、指名獲得へ一層弾みをつけた。一方、両党の2位以下の候補も一定の成果を上げ、指名争いに踏みとどまった形だ。

 両党それぞれ11州と民主党は米領サモアで予備選・党員集会を実施した。クリントン氏はバージニア、ジョージア、テキサス、アーカンソーなど同氏を支持する黒人が多い南部各州予備選や米領サモア党員集会など8州・領で勝利した。

 「民主社会主義者」のサンダース氏が地元の北東部バーモント州で勝ったのは予想通りだった。しかし、クリントン氏優位と言われた南部オクラホマ州予備選や中西部ミネソタ州党員集会など3州も制した。

 クリントン氏は15日に予備選がある南部フロリダ州で支持者を前に演説。イスラム教徒や移民を排外するかのような主張を展開するトランプ氏をけん制し、「米国が一丸となる必要がある」と訴えた。

 非主流派のトランプ氏は北東部マサチューセッツ州のほか、南部のバージニア、テネシー各州などで7勝。やはりフロリダ州で記者会見し、「多くの人を取り込み、11月(の本選)も勝てる」とアピールした。

 共和党では保守強硬派のテッド・クルーズ上院議員(45)が地元テキサス州とオクラホマ州の予備選などで勝ち、これまで4勝とした。主流派が支持するマルコ・ルビオ上院議員(44)はミネソタ州党員集会で初勝利をもぎ取った。