抑留死亡者66人を特定 シベリアと樺太、厚労省公表

 厚生労働省は4日、終戦後に旧ソ連に抑留され、シベリア地域と樺太地域で死亡した計66人の身元を新たに特定し、漢字氏名や出身都道府県を同省ホームページで公表した。昨年4月に公表した約1万人の名簿などと日本側資料を照合して確認した。

 内訳は、シベリア地域が53人、樺太地域が13人。出身地は33都道府県で、自治体を通じて遺族に連絡する。過去に公表していた名簿も含め、個人を特定できたのはシベリア・モンゴル地域が3万9439人、その他が903人となった。

 シベリア地域はロシアのイルクーツク州や沿海地方、樺太地域は真岡(現ホルムスク)が埋葬や死亡の場所とされている。