違法捜査を弁護側が主張し、関連証拠が採用されなかったため、検察側が求刑せずに結審した覚せい剤取締法違反(使用、所持)事件の判決で、高松地裁(野村賢裁判長)は4日、女性被告(49)=松山市=に無罪を言い渡した。

 弁護側は公判で、任意捜査を拒否したのに5時間以上違法に留め置かれたとして無罪を主張。地裁は尿や覚せい剤の鑑定書など検察側の請求した証拠の採用を却下する決定をした。

 このため検察側は2月25日の結審時に「証拠の収集過程は適法だった」などと決定に対する意見のみを述べ、求刑はしない異例の対応を取った。

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