食べられる花「エディブルフラワー」が超絶品! 調理のコツや美容効果を専門家に聞いた | ニコニコニュース

ウレぴあ総研

いつもの料理に添えるだけで、その一品がより華やかになる「エディブルフラワー(食べられる花)」。オリーブオイルソムリエの宮崎真理子さんに、エディブルフラワーを使った料理のコツをうかがった。

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「エディブルフラワーはきれいなだけでなく、おいしくて、オリーブオイルとの相性もいいんです」と宮崎さんは語る。

宮崎さんは、オリーブオイルショップ「髙堂オリーブオイル」(神奈川県川崎市)を営む傍ら、エディブルフラワーあるいは、フードフラワーとも呼ばれる、食べられる花を用いた料理を教えている。

2月下旬、「世界のオリーブオイルを使って・雛祭りのパーティーレシピ」と題した料理教室が開かれた。

すべての料理に花を用いるわけではない。宮崎さんは要所要所にエディブルフラワーを使った。

一品目はマグロのマリネ。

ぶつ切りにした刺身用のマグロに、オリーブオイルとワサビを和える。これを小さなワイングラスに盛り、花を添えた。花をあしらうことで、マグロのマリネが可愛らしい一品に早変わり。

次のライスサラダのレシピも極めてシンプル。ご飯に、茹でたエビやグリーンピース、マリネしたパプリカ、サイコロ状に切ったロースハムやイタリアンパセリを混ぜる。

これにレモン汁、塩コショウ、オリーブオイルを加え、味を整える。器に盛り、花をのせれば完成。

「エディブルフラワーは加熱せず、生で食べるのがポイント。流水で洗う人もいますが、私はそのまま使うことが多いです。ハーブといっしょにサラダに盛り付け、塩コショウやオリーブオイルをかけます。簡単な料理ですが、家族が喜んで食べてくれます」

宮崎さんは、新潟県など、地方の農家から届く花を愛用している。ビオラ、ナデシコ、スゥイートアリッサム、プリムラなど、いろいろな花が入っているため、使い勝手がいいのだそうだ。

この日イチオシの一品『お花畑のパンナコッタ』

そもそもなぜエディブルフラワーを料理に使おうと思ったのか。宮崎さんに尋ねた。

「秋田の実家では菊を食べていました。菊以外の食べられる花と出会ったのは7年前。都内のスーパーに花が並んでいるのを見て、菊以外にも食べられる花があることを知りました。自宅で友人に花を使った料理を出したら、とても喜んでくれたんです」(宮崎さん)。

その後、料理教室を開くことになり、エディブルフラワーを用いたレシピを教えることにしたという。

この日の圧巻はドルチェであった。

手作りのパンナコッタに、桜の花のエキスが入ったハーブコーディアル(ハーブが入った飲み
物)を注ぐ。かけた瞬間、白いパンナコッタの表面がピンク色に染まった。雛祭りの料理らしくなったところに、花を飾る。

「料理名はお花畑のパンナコッタといいます。デザートに花は必須。見た目のインパクトもあり、誰もが感動してくれます。作る私としても、料理に添える花の色を選ぶのも、また愉しいんです」

エディブルフラワーを用いた料理の感想は…

料理教室に参加した女性たちにエディブルフラワーを用いた料理の感想を聞いたところ、いろいろな回答があった。

「きれいで、香りがあり、食欲をそそられます」

「部屋に花があるだけで気持ちが和みますが、癒やし効果がある花を食べることでもっと嬉しくなるし、体も喜ぶような気がします」

花そのものには芳しい香りこそあれ、ハーブと違い飛びぬけた味はない。だからこそ上質なオリーブオイルをかけて食べるなど、シンプルな料理との相性がいいと宮崎さんは説く。

食いしん坊な私は、食べられない花には金輪際興味がなかった。けれど、料理にエディブルフラワーが添えられているときれいだと思うし、感動すら覚える。

「花は、幸せな気分にしてくれるだけではありません。ビタミンなども多く含まれ、美容にも効果があることが近年わかってきました。たとえば、ビオラは繊維質が多いお花で、クセがなく、レタス感覚で食べられます」と教えてくれたのは、三好葉津音さんだ。

三好さんはフードフラワーコンシェルジュであり、日本フードフラワー協会の会員でもある。自身で花を食べる食事会を企画したり、宮崎さんのような料理研究家が主催する料理教室の手伝いもしている。

食卓に彩りを添えるだけでなく、健康にも美容にも効果が期待できそうなエディブルフラワーをぜひ使ってみたい。エディブルフラワーは農薬を使わず、可食用に栽培されている。同じ花でも花壇の花や、花屋の花は食べられないので注意したい。

エディブルフラワーを生産する新潟の農家では、花とハーブが入った塩やフラワー&ハーブティー、フラワーティーも製品化している。エディブルフラワーも含め、すべて髙堂オリーブオイルで購入できる。

次回のエディブルフラワーを使った料理教室は、4月12日(火)。費用は6000円(要予約)。

川崎市高津区久本1-16-21フィオーレの森内
044-577-3523
営業時間 14時~18時(日曜?17時)
定休日 月、火、水曜日

髙堂オリーブオイルと同じ敷地内にある「天空のサロン ルシェール」でもフローラ&ハーブソルトとフラワー&ハーブティー、フラワーティーを販売している。

川崎市高津区久本1-16-30 フィオーレの森 パレス・ド・レオナール204
044-820-6217
営業時間9時半?20時
定休日 火曜