大泉洋、ポルト国際映画祭に参戦!雨男なのに快晴で「大好きになった」 | ニコニコニュース

快晴にご機嫌の大泉洋
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大泉洋の主演最新作「アイアムアヒーロー」が3月1日(現地時間)、ポルトガルで開催されている「ファンタスポルト 第36回ポルト国際映画祭」(2月26日~3月5日)のコンペティション部門で公式上映された。上映に合わせて現地入りした大泉、佐藤信介監督、原作の花沢健吾氏は、約700人が詰め掛けた劇場の盛り上がりに感激しきりだった。

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同映画祭は、世界三大ファンタスティック映画祭のひとつに数えられており、SF、ホラー、スリラー、サスペンスといったジャンルに定評がある。昨年10月には第48回シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀特殊効果賞と観客賞をダブル受賞。さらに、ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭(3月29日開幕)への出品が決まっている。

大泉ら3人は、上映前にポルトガル第2の都市ポルトの名所を観光。ドン・ルイス1世橋、サント・イルデフォンソ教会、カルモ教会などを訪れた大泉は、「どこへ行っても雨か雪の私ですが、ポルトガルでは晴れ! 私が滞在している間だけ晴れています。ポルトが大好きになりました」とご機嫌だ。

TEATRO MUNICIPAL RIVOLIでの公式上映は午後11時過ぎからだったが、約700人のファンが結集。上映前に登壇した大泉は、ポルトガル語で「皆さん、こんばんは。私はクリスチアーノ・ロナウドです……、すみません、嘘をつきました。大泉洋です」と挨拶すると、場内は爆笑。客席から「ディカプリオ!」という掛け声にも「オブリガード(ありがとう)!」と瞬時に返すなど、大泉節で盛り上げた。

上映後は、客席で鑑賞していた大泉ら3人にスタンディングオベーションが沸き起こり、ロビーでも握手はサインを求められ、もみくちゃに。大泉は「何としてもポルトガルで笑いを取りたい、という気持ちで舞台挨拶に臨みました。そしてとても優しい笑いをいただきました」と振り返る。ファンの反応についても、「ロビーではサイン攻めにあって、次第におもしろくなってきてしまいました。自分がハリウッドのスターにでもなったような気分です。だんだん自分が今までどうやってサインを書いていたのか分からなくなってきて、最後の方はぐるぐるしたサインを書いていましたね」と喜びをかみ締めた。しかし、全ての取材が終わったと同時に雨が降り出し、完璧なオチがついた格好となった。

同映画祭のディレクターを務めるベアトリス・パシェコ・ペレイラ氏は、大泉を「宮崎駿のアニメーションに声優として出演しているので、知っていました。私の個人的な意見ですが、これから決めるベストアクター賞の候補のひとりになるのではないかと感じています」と絶賛。さらに、「『普通の人』を演技することは、非常に難しい。その上で、普段と違った状況に出くわすという役柄です。時間軸の中で、演技にゆるやかな変化をつけていました。プロフェッショナルで芯のある役者だと思います」と語っていた。

「ビッグコミックスピリッツ」(小学館刊)で連載中の原作は、累計発行部数600万部を超えるベストセラー漫画。原作の花沢氏が"現代日本でゾンビパニックが起きたらどうなるか?"を徹底的に突き詰め、平凡で頼りない主人公の機微、ZQN(ゾキュン・作中でのゾンビの名称)との緊張感あふれるサバイバルパニックを、独特のユーモアセンスで描いている。大泉のほか有村架純、長澤まさみ、片瀬那奈、吉沢悠、岡田義徳らが出演。映画は、4月23日から全国で公開。